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第13話

❅ LIKEとLOVE ❅
女子生徒
高幡さんいいな〜
放課後の掃除時間

嫌味ったらしくない普通の声で話し掛けられた
教室掃除で私は箒の動きを止めてクラスメイトの話に参加する事に

いいな?
何が…?
女子生徒
だって黒木くんにも好かれてて後輩くんにも好かれてるんだよ?
マンガでしか見たこと無い展開!
あー…なるほど

確かに私もマンガしかありえないと思った

蓮と付き合ってマンガにみたいな事ばかり起きる
女の子たちに呼び出されたり後輩にも告白されたり

蓮と付き合うともれなくマンガみたいな展開が付いてくるのか?
凛佳
あ~、私ゴミ捨ててくるね
返事に困ってゴミが溜まったゴミ箱を持って教室を出た

ああいう時って何て言えば良いんだろ

「いいでしょ〜!」て言えば何か自慢っぽくなるし…

「そんなこと無いよ〜」ってありきたりな事を言えば良かったのかな
女子生徒
あの、黒木くん!
耳が反応して目で探してしまった

掃除時間で騒がしい廊下
壁に寄り掛かって男友達と話している蓮にクラスが違う女子生徒が蓮を呼んでいる

どこかに連れて行かれて私も何故だかバレない程度に付いていく

空き教室に連れて行かれた蓮
女子生徒
黒木くんが高幡さんと付き合ってる事知ってるけど私黒木くんが好きなの…
やっぱり告白だ

蓮はカッコイイからモテるのは当然

告白されている所なんて飽きるほど見ているのに私は今またイライラしている

誰に対して?

わからないから余計にイライラする
…ありがと、でもごめん
ハッキリとした声で蓮は言った

それを聞いて安心した自分がいる

ゴミを捨てに行こうと行った道を戻ろうとすると丁度滝瀬くんがいた
彰都
あ、せんぱーい!
耳と尻尾が見えそうなくらい嬉しそうにしている

可愛いな〜…
癒し…
彰都
何してるんスか?
凛佳
ゴミ捨て
ゴミ箱を見せると納得した滝瀬くん

滝瀬くんもゴミ袋を持っていたから多分行き先は同じ

一緒にゴミ捨て場に行くとお互いゴミを捨てた

1年と2年は同じ棟
だから一緒なのは仕方の無いこと

仕方ない事だ…
なのに…
何してんの
ここで会うとは…

ゴミ箱持ってるから分かるよね
彰都
先輩、じゃあまた放課後に迎えいきますね〜!
何て言う爆弾を落としていくんだ

隣を見ると不機嫌な顔

ポケットに手を突っ込んでるから余計に怖い

…あ、今蓮をかっこいいって言った女子生徒は眼科をオススメする

私には高身長鬼にしか見えない
…クソチビ
4文字が凄く怖い

滝瀬くーん、この爆弾拾いに戻ってきて…



彰都
でね〜先輩、その後…
帰り道約束通り一緒に帰っている

蒼依も

蒼依はまた飴を食べている
凛佳
そうなんだ
滝瀬くんの話に相槌を打つ

ずっと話していて何だか弟を持った気分
蓮も弟が居るからこんな感じなのかな

蒼依から飴をもらって上機嫌になる滝瀬くんは完全に蒼依から餌付けされている

蒼依が年下と話してるのは初めて見た
彰都
あ!先輩クレープ食べません?
販売移動車を見つけると滝瀬くんは足を止めた

クレープ…美味しそう
お金あったかな

最後に見た財布の中身を思い出し手ギリギリあるのがわかるとみんなで食べる事にした

看板にはオススメ!と書かれたアップルシナモンクレープ

どれもおいしそう
凛佳
蓮決まった?
んー、これ
指差したのはシンプルなバナナチョコ

お店の人に注文を言ってお財布から小銭を出す前に1000円札を出された

え?
奢る
凛佳
え、いいよ悪いし
蒼依
幼なじみくん私にも奢って〜
お前は自分で払え
蒼依
なにこの差
ごめん蒼依…

今度何か奢る…
彰都
蒼依先輩には俺が奢りますよ!
蒼依
え、ほんと?
ありがと〜!
そこはまず遠慮しようよ

注文し終わってしばらく待つとみんなの分のクレープが作り終わり受け取った

私はイチゴカスタードホイップ

頬張ると蓮がいきなり笑い出した
クリーム絶対口に付いてる
え、そうかな

クレープを口から離すとやっぱり付いていた

蓮が指で拭ってくれた
彰都
それ何のクレープですか?
凛佳
え?
あ、イチゴカスタードホイップだよ
美味しそうと言って目をキラキラさせた

食べる?と聞くと待ってましたと言わんばかりの顔

私のクレープに口を近付けるとそれは叶わなかった

滝瀬くんの顔は蓮の手によって阻まれたから
がっつり顔掴まれてる…
自分の食え滝瀬
2人は睨み合っている

ちょっと…
蒼依
はいはい、彰都くんは私の分けてあげるからそれで我慢しようね〜
蒼依が何とか止めてくれおさまった

蒼依のも私と同じだから味は変わらない




蒼依
また明日ね
彰都
先輩また明日!
2人に手を振る

蒼依の家は私と蓮の家の前を通るって知ってたけどまさか滝瀬くんもとは…

2人が見えなくなると玄関のドアを開ける
凛佳
…何で家上がってるの?
今日行くって言った
そういえば昼休みに言ってたな…

まぁいつもの事だからいいか
凛佳
ただいまー
凛佳母
おかえりなさ〜い…て、あら蓮くん!
いらっしゃい
お邪魔しますと挨拶をするとそのまま2階の私の部屋に上がらせた

適当に座らせて私は鞄を机の横に置いた

私の部屋に慣れている蓮はテレビのリモコンを持って電源を入れた

今日は学校で色々あったな…

滝瀬くんの目が私の事を好きって訴え掛けてるようで緊張もしてた
凛佳
明日も滝瀬くん来るのかな
知らね
滝瀬くんの話すると明らかに不機嫌になるな…
凛佳
ねぇ蓮、何で滝瀬くんの話すると不機嫌になるの?
このままモヤモヤしてても嫌だからハッキリ言う事にした

蓮は私を見る

蓮の目から離れる事は出来なかった
凛佳は今俺の彼女だろ
凛佳
うん
ムカつく
だから何が

蓮の隣に座って話を聞くことにした
凛佳
滝瀬くんそんなに悪い人じゃないよ?
…滝瀬って奴にオレが勝手に嫉妬してるだけ
……嫉妬……

え、蓮が?
蓮って嫉妬するの?

私は可笑しくって口を手で抑えて笑ってしまう
笑うとこ?
凛佳
だって、何で蓮が嫉妬するの?
私ちゃんと昨日言ったじゃん
男子の中で1番蓮が好きって、滝瀬くんが居てもそれはかわらないよ
第一滝瀬くんは弟みたいに思って滝瀬くんには悪いけれど恋愛対象外だ

今でも蓮が男子の中で1番好き

蓮以上に好きな男の子何て現れるのかな
凛佳
だから安心して
急にまた私の好きな香りがした

体が締め付けられる
また、抱きしめられている
…ん
凛佳、オレたちって何でまだホントに付き合ってねーの
抱きしめられたまま耳元で言われる

1週間カップルまであと2日
凛佳
……今日蓮が他の子に告白されてるの見て私多分嫉妬してた
蓮が嫉妬したって分かって私も自分の気持ちにわかった

あのイライラは私も嫉妬してたんだ

その言葉を言うと床と背中がくっついていた
上には蓮の顔

手首を掴まれてる

押し倒されていると気付いたのは10秒後くらい
凛佳…やばい…
蓮の顔が近づいてきた

え、ま、待って…!
凛佳
れ、蓮…っ!
怖くて目を瞑ると私と思ってたものとは違って額に痛みが来た

痛っと声を出した目を開けると指をデコピンの形にしている蓮
ごめん
私から離れて上半身を起こしてくれた
怖かった?
凛佳
大丈夫…
ていうか何で私はデコピンされたの
普通理性保たせるためなら自分を殴ったりするよね

なぜ私にきた…
可愛すぎてムカついた
凛佳
意味がわからない
でも、蓮に可愛いって言われるのは悪い気分じゃない



今日の夕飯は蓮も一緒に食べた
1人増えるだけで賑やかになった食卓

蓮とこれからもずっと一緒にいたい

私はもう自分の気持ちと向き合う

滝瀬くんにも私の事を諦めてもらわないと
ちゃんとLIKEとLOVEの違いわかったよ



私は蓮が大好きだ__ 。