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第14話

❅ 気付いた途端 ❅
1週間カップル6日目
凛佳
おはよ
蒼依
おは〜
ふぁああと声に出しながら欠伸をした蒼依

今日はトッポを食べている
蒼依は常に甘い物を食べておかないとイライラするらしい

トッポ以外にもポッケの中にはハイチュウやらマシュマロやら色々入っている
蒼依
ん?何これ
自分の下駄箱を見て言ってきた
何か入ってたのかな

覗いてみると上履きの上に手紙が置いていた

あ、これってもしかして
凛佳
ラブレター?
蒼依
かな〜?
封筒の裏を見てみるも名前はない

ただ「三橋 蒼依ちゃんへ」としか書いてない
蒼依
今時手紙は珍しいね〜
帰って読むかと思いきやその場で封を切って読み始めた

蒼依はたまにふざけるけどこういうのはちゃんと真剣に読む

ある意味私より大人かもしれない

5分もすると読み終わったのか顔を上げた
そして何故か私の顔を見た
蒼依
凛佳…
凛佳
え、何…
どうしたの?
すごく不安そうな悲しそうな顔をしている

え、何か脅しみたいなの書いてたのかな?
手紙を私に見せながら
蒼依
漢字読めない……
凛佳
…あー…
蒼依漢字苦手だもんね…

でもこれ私読んでいいのかな
内容知るのは何か申し訳ないな〜…
蒼依
というか誰が書いたかも分からないから返事の仕様がない
凛佳
え、便箋にも書いてないの?
蒼依
書いてない
返事いらないって事?
蒼依
気持ちだけ受け取っとこ
書いたのが誰か分からないと確かに返事の仕様がない

それなら読めなくていいかと開き直った蒼依は教室の方へ歩き出した

一体誰からなんだろ?

教室に入ると蓮がまだ眠いのか机で突っ伏してた

周りの男友達から髪を結ばれていたり女の子からは寝顔を勝手に撮られている
彰都
あ、先輩!
扉から聞こえた今日も元気な声

滝瀬くんは体操着で首からタオルをぶら下げている
髪も少し濡れていた

いつもは教室に入ってくるのに今日は手招きをされた

どうしたんだろ
椅子から立って廊下に出た
彰都
おはようございます!
凛佳
おはよう、どうしたの?
それに体操服も着て…
彰都
あー、これは部活の朝練でした!
髪濡れてるのは部室でシャワー浴びてきたから!
あ、なるほど

サッカー部は朝練あるんだ
彰都
それより先輩体育の教科書持ってません?
凛佳
体育の?
持ってきてるよ
3時間目が体育だから教科書を持ってきていた

体育の教科書は全学年共通の教科書
彰都
俺1時間目体育で教科書忘れちゃったんで貸してくれませんか?
そういうことか

いいよと返事をして教室へ戻ると自分の机の引き出しの中から体育の教科書を出した
凛佳
はい、どうぞ
彰都
あざっす!
蒼依
……
自分の教室に戻って行った滝瀬くん

…あ、教科書に落書きしてたような…
いいか…

自分の席に座って蓮を見るとまだ寝ている
周りの友達は違うところへ行って誰もいない

…別に寝顔何て私は見ようと思えば毎日見れるし…
あの子達みたいに写真撮らなくても…

ダメだ…好きって気付いた途端嫉妬してる…
凛佳
バーカ…
簡単に撮られて…

何なら私の家には小さい頃の蓮の写真だってある、幼なじみの特権



彰都
教科書ありがとうございました!
1時間目が終わるとすぐに返してくれた

たまにすぐ返してくれない人が居るから安心した
凛佳
いいえ
彰都
落書き可愛かったっすよ
凛佳
やっぱり見られてたか…
今度からちゃんと落書きしたら消そう…

落書き何書いてたっけ
パラパラと捲ってみるとうさぎの絵だったりクマの絵だったり

はたまたクマの絵にセリフで「お腹空いた〜」と言わせている

あとは眠いだの何だの書いている
彰都
何か意外でした
凛佳
意外?
彰都
先輩って落書きしないでちゃんと授業聞いてるイメージだったから!
凛佳
それがあまり聞いてないよ
その証拠にこの落書きだし
滝瀬くんは笑った

………何だろう
後ろからすごい視線感じる

ぎこちなく後ろを振り向くとポッケに手を入れて立ってる蓮

さっきまで寝てたじゃない…
1時間目が始まっても寝てる蓮が何故今は起きているのか
凛佳
蓮、落ち着こう
ただ教科書貸してただけだよ
私は何の誤解をとこうとしてるのか
他の1年の友達に貸してもらえよ
私の言葉は無視か
彰都
誰に借りようと黒木先輩には関係ないっすよね
睨み合ってる2人を私は無視を決め込もうと自分の席に気付かれないように戻ろうとするがそう簡単には行かない

ガッチリ蓮に腕を掴まれている
凛佳
わ、私関係無いよね
いや凛佳が1番関係あるだろ
ソウデスネ。

私告白された側だから関係はめちゃくちゃある
凛佳
あの、滝瀬くんそろそろ教室戻った方が…
ここから抜け出したい…

滝瀬くんは自分の教室に戻ると私も自分の席へ

そういえば滝瀬くんはまだ私の事を好いてくれてるんだよね…

一度振ったけれどまたちゃんと断った方がいいのかな
凛佳
何?と返事をすると何故か笑った
オレの寝顔そんなに良かった?
凛佳
き、気付いてたの…
え、マジ?
適当に言ったんだけど
はめられた…

はめられてムカついたので私は負けずと発した
凛佳
見てたよ?
すーーごいかっこよかった
皆に小さい頃の蓮の写真見せてあげたいくらい
…ごめん
凛佳
宜しい
なぜこんなに拒否るのかは小さい頃の蓮はよく女の子の格好をさせられていたから

男兄弟で女の子がいない蓮の家族
おばさんが女の子の欲しさに蓮によく女の子の服を着せていた

普通の男の子の格好もあるけど女の子の服着た蓮も沢山私の家にある
凛佳
凛佳
今度は何
今日と明日は2人で帰ろ
心臓が高鳴ってキュウウと締め付けられる

急にかっこいい事言わないでよ
凛佳
…うん
もっと好きになる

あー
蓮に抱きしめてほしい

私には似合わない思いを自分の中にしまって私は今日も蓮にドキドキさせられる