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第18話

❅ 教えてくれた ❅
1週間カップル最終日

とうとう最終日
私は家の玄関でローファーと履くと深呼吸をした

……よし。
凛佳
行ってきまーす
玄関を開けて外を見ると1週間カップルが始まって以来迎えに来てくれている蓮が待っていた

今日から10月で半袖から中間服になった

今までは何も思わなかったのに衣替えをした蓮に見惚れた

恋をすると1つ1つに反応てしまってこんなにも相手の事をもっと好きになるんだ…
おはよ
毎朝眠そうに待っているのに今日はしっかりと目を開けている

蓮も分かってるんだ
今日が最終日だと
凛佳
おはよう
隣に並んで登校する
蒼依
おっ。凛佳おはよ〜
彰都
先輩おはようございまーす!
後ろから蒼依と滝瀬くんが丁度よく登校していた

朝4人揃うのは初めて

蒼依のお供のお菓子はグミ
凛佳
おはよう蒼依、滝瀬くん
蒼依
ねぇ聞いてよ〜
昨日課題しようと珍しく私が机と向き合ったの
その後どうなったと思う?
え、問題形式なの

でも本当に蒼依が課題と向き合うなんて珍しい
中学生の頃から課題をして出してるのを見たことが無いくらいだ

成績は言わずとも良いとは言えない
凛佳
寝たとか?
蒼依
さすが凛佳
課題見た瞬間眠くなったよね〜
課題に睡眠薬塗りたくったの?てくらい眠くなった…
蒼依はブレないね…

いつもお菓子食べてる癒し系かと思えば今の様にとぼけた所もある

それでも白黒はっきりしないと気が済まない性格

やっぱり蒼依と居ると安心感が出る
蒼依とはずっと大人になっても親友で居たい
彰都
あ、先輩肩にホコリついてますよ
滝瀬くんがホコリを取っくれようとすると蓮がそれを止めた

滝瀬くんの手首を掴んだのだ

そして蓮が私についたホコリを払ってくれた
蒼依
独占欲丸出し
………

……独占欲……?!

聞きなれない言葉にびっくりしてしまった
独り占めしたいって思うのももしかして独占欲?!

いやでもそうなるよね…
彰都
そんなに独占したいくらい余裕無いんですか?
は?
好きだから独占したくなんだろうが
凛佳
朝から喧嘩しないで
朝くらいゆっくりしようよ

言い合いなんて聞きたくない

何とか2人を落ち着かせるとそのまま学校へ向かった



下駄箱につくと滝瀬くんは1年生の方へ行った

なぜか蒼依も
彰都
……
…っ!いった!
蒼依が滝瀬くんの背中を叩いたのが見えた
蒼依
頑張ってね
彰都
はい




ー5時間目・休み時間ー
今日寄り道して帰ろう
蒼依にポッキーを貰って口に咥えたまま言うとポキっと音を立ててポッキーを折った

蒼依ポッキーも持ってきてたんだ…
凛佳
…うん
返事のことだよね…


彰都
先輩
眠くなって机で少し寝ようと思った時だった
真剣な顔で私を呼んだ滝瀬くん

そんな顔で見られると眠さも飛んでしまう

彼は私の机まで来てくれた
彰都
放課後話あるので聞いてくれますか?
少し弱々しい尾声

あぁ…そっか…

私はまた滝瀬くんを振らないといけないんだ
凛佳
わかった
蒼依
……



ー放課後ー
蒼依
あの
三橋蒼依は放課後になって部活動生で騒がしくなったグラウンドに来ていた

目的の相手を見つけると声をかける

体操着の上にユニフォームをつけている3年の先輩
先輩
ん?おれ?
初めて声をかけられ彼は不思議な顔をした
蒼依
私、滝瀬彰都くんのお友達何ですけど彰都くんさっき先生に呼ばれて遅くなるみたいです
先輩
え?まじ?
そっか、了解!
わざわざありがとな!
蒼依
いいえ〜
三橋蒼依は言いたい事を伝えるとまた校舎に入っていく



凛佳
蓮、ちょっと先に下駄箱行ってて
蓮も察したのか大人しく返事をして下駄箱に行ってくれた

教室に人が居なくなった16時40分
約束した人が教室に来た

この後すぐ部活なのか体操服に着替えている

こう見ると足に筋肉がついていてちゃんとした男の子だ
彰都
すみません、待たせました?!
教室で着替えてて…
凛佳
ううん、大丈夫だよ
私は1つ深呼吸をした

心臓が大きな音を立てる

彰都
高幡先輩、好きです
告白されて嬉しいはずなのにチクっと胸が痛い

この痛さが私が今から滝瀬くんを振ると言う証拠になる
凛佳
ありがとう
…ごめんなさい
頭を下げた

痛い…
ごめんね…

はぁと深呼吸が聞こえる
彰都
顔、上げてください
そう言われて顔を上げると滝瀬くんは笑っていた
彰都
振られてすっきりしました
凛佳
…私ね蓮の事が今はもう大好きで大切な人なの
もちろん滝瀬くんも大切な人だよ
でもそれは後輩としての大切な人
凛佳
こんな私を好きになってくれて本当にありがとう
蓮が私に好きの意味を教えてくれた

蓮が私に恋を教えてくれた

その代わりに滝瀬くんが私に振るツラさを教えてくれた
彰都
黒木先輩には敵わないっすね
滝瀬くんも大切な後輩だよ
彰都
行ってください、黒木先輩待ってますよ
凛佳
うん、ありがとう
鞄を持って教室を出た

蓮に、会いたい



彰都
はー…
滝瀬彰都はその場に座りこんだ

振られることは本人が1番わかっていた
目から涙が1つ出ると腕で拭った

それは無意味でどんどん溢れてくる

声を押し殺して泣いては拭うの繰り返し
蒼依
頑張ったじゃん
頭上から聞こえた声に彰都は視線をやった

三橋蒼依がそこにいた
彰都
蒼依先輩…
三橋蒼依は滝瀬彰都の背丈に合わせ座りこむとトントンと彰都の背中を叩いた
蒼依
私以外誰も居ないから泣いていいよ
サッカー部の部長には私から遅れるって言っといたから
三橋蒼依は中学から色んな男性と付き合っては別れての繰り返しだ

だからこそこういう気遣いが出来るようになった
彰都
ありがとう…ございます…っ


早足で下駄箱に行くと壁にもたれ掛かって携帯を弄っている蓮がいた

凛佳
おまたせ

会いたかった蓮の顔を見て泣きそうになる

1週間長かったようで短かったね

今日、伝えるね__ 。