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第1話

初めての朝
165
2017/12/05 06:15
ゆっくりと瞼を上げていく。
少しずつ見えるようになる景色。

目を開けて初めて見たのは
見慣れない真っ白な天井。


ここは、何処?


鼻にはツンとした消毒の刺激臭。
鳴り響く機械音。


病院、だった。


辺りを見渡して見ると白の壁白の床白のベッド。

とりあえず、ベッドの側にあるナースコールをしてみた。


何故、ここに居るのだろうか。


しばらくしてダッダッダッ、という足音が聞こえてくる。


ドアが勢いよく開いて看護師さんが入って来た。
走って来たのか息が絶え絶えだった。


「起きましたか!」


はい、って言うつもりだったが喉がかれていて声が出なかった。

「あ、水どうぞ」

看護師さんが、手に持っていたペットボトルを渡してくれる。

小さくおじきをしてペットボトルを受け取る。
お水を飲んだら何時から寝ていたのか
枯れた喉に水が染みて痛かった。

少しして看護師さんが聞いてくる。

「自分が、誰だか分かる?名前と年を言ってみて?」

私、私は、

「奄美、優 1、6歳?」

看護師さんは私の名前を聞いてホッとしたあと
年齢を聞いて戸惑っていた。


「16歳?」


聞き返してくる看護師さんに頷く。
16歳であっている筈だけど?


「間違って、ましたか?」


聞き返すと看護師さんは眉をハの字にして
病室を出ていってしまった。


何か、まちがったらしい。

とゆうかどうしてわたしは………


バンッ

ピクッ

急に開いたドアの音に驚き身体が揺れる。
そして間もなく私の視界は真っ暗になった。






……どうやら抱きしめられてるらしい。


「優!起きたか!やっと…」


低い男の声。

ダレ?

こんな声の人知らない…


「どうした?優」

やっと離してくれたので
顔を見てみたらめっちゃ美形だった。
優しい声色でそう聞いてくる目の前の男。
態度からするに親しい人だ。

でも
知らない。
見たことも無い。

「ダレ、?」

そんな素朴な疑問をぶつけてみた。

「優……?」

戸惑ったような彼の声。
彼は少し悩むような様子を見せた後で

「今、何歳?」

と、看護師さんと同じ質問をしてきた。

「16」

「え、」

彼は目を見開く。
しばらく沈黙が続いた後、彼は

「あー、うーん、見た目変わっちゃったしな」

何て言った。
やっぱり知り合いか。

「名前……」

「あぁ、聖桃馬」

聖桃馬……って



「ももち!?」

「おう」


説明しよう!
ももちとは私の幼稚園からの幼馴染で
お隣さんだぜ。(キャラ崩壊中)


「え、でも…ももちって…」

もっと明るい感じだよね?
何でだなんかここに居るももちは
ももちじゃ無いみたい。
なんか、一言で言うとクールって感じだし。
でも、ももちって言われたらももちだな。

「うーんと、あのな、多分だけど…」

歯切れの悪そうに呟くももち

「何?」


「お前…
















記憶喪失だ。」

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