言いながら笑ってる。
((えっ))
嬉しい気持ちは当然ある。
どきどきが止まらない。
だけど。
なんで…___________
笑ってるの。
私には謎だった。
嘘。
急いでなどいない。
でも、どう返せばいいのかも分からなかった。
返事はもちろん出来なくて、
数週間話すこともなかった。
いや、お互いに避けていたのだと思う。
1ヶ月程経った頃だろうか。
何故か朝から騒がしかった。
どうやら、優生が私に告った_____ということについて、話題が上がっていたらしい。
((どういうこと?嘘告白って何?なんで?))
冷静でなんかいられなかった。
もう、ショック以外の他になかった。
((こんなことする人だったんだ…))
恋はいいことばっかりじゃない。
きっと、悠貴が何か言ったんだろうなと思うと、
余計に胸が苦しかった。
いつしか私は、彼を遠ざけるようになってしまっていた___________。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。