―――――ピンポーン
『待ってー今行くからー!』
わたしは"あい"。高校生2年生の華の女子高生!!今日も学校へ行くところです!
「おいーおせーぞー、早くしろブスー」
朝イチからレディに失礼な言葉を吐くコイツは幼馴染の"れい"。生まれたときからずっと一緒にいる弟みたいなヤツ。登校前にいつも家に来ては暴言を吐くんです。
『今行くわよ!!レディ失礼ね!』
「はぁ?レディ?どこにいるんだよそんな淑女は」
『あーもういいですー。言ったわたしがバカでしたー』
わたしは玄関を出て勝手に一人で歩き始める。すると後から…
「おい待てって。悪かったよ。」
『あんたなんて知らないし。てか、ついてこないでよ!』
「残念だな、俺もお前と同じ学校なんですーー」
『はぁ…疲れる…』
「ため息つくと、ブスがもっとブスになるぞ~w」
『あんたねぇ!』
今日もコイツと登校しなきゃいけないのね……
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。