『亮、こっちこっち!!』
《おぉ!章ちゃん!》
私は顔を見た時、時が止まった。
「亮ちゃん、、」
《え、なんで、、〇〇》
突然過ぎて何も考えられなかった。
そう、あの幼馴染だった、もう絶対会えない、会えないと思ってたのに。
『え?もしかしてお互い知ってたん?うわぁ、こんな偶然ある??めっちゃ凄いなぁ!!』
《お、おぅ、そやな、》
「ふ、2人はなんで友達なの?」
私は恐る恐る聞いてみた。
『前の会社で一緒やったん、んで、俺が転勤になって、こっち来たら、亮もこっちにおってん!』
「そーなんだ!」
私はまだ亮ちゃんのことを直視出来なかった。
そして、、何時間経ったのだろう、、章大はお酒の飲みすぎで、亮ちゃんが送ることになった。
「ご、ごめんね、亮ちゃん、」
《ええよええよ、あ、そうや、》
カバンの中から手帳を出して何かを書き始めた。そして、それを破り私に渡してきた。
《これ、俺の連絡先、、今度、ゆっくり話そうや、、》
「え、あ、うん、、」
そして、亮ちゃんと章大はタクシーに乗り、居酒屋を後にした。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。