貰った紙を見て私はちょっと嬉しかった。
「亮ちゃんに会えた。」
私は小さな声でそう呟いた。
でも、連絡していいものなのか、どうかまだ悩んでいた。
「どーしよ、とりあえずお礼だけ言っとこうかな♪」
私は亮ちゃんにLINEを送った。
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〇〇です。先程はありがとうございました!
あ、安田のこともごめんなさい、本当に助かりました。またよかったらお食事しましょうね!
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ちょっとかしこまった感じになったけど、、と思っていたらすぐに返事が来た。
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こちらこそありがとう♪
まさか、〇〇に会えるとは思ってなかったわ。
あの、、あとさ、普通に話してくれへん?
距離あるのなんか嫌やねん、また絶対ご飯誘うから予定ずーーーーっと空けとけや?(笑)
じゃ、また連絡する。
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私は嬉しかった、、、そして。
次の日から私は少し気分があがってた。
『〇〇〜おはよう♪』
章大が声をかけてきた。
「章大!昨日大丈夫だった??」
『なんとかな、朝起きたら家におってビックリ!亮からLINE来てたから、色々わかったけど、昨日ホンマにゴメンな!かんにんしてや泣』
「本当に錦戸さんいてよかった。」
『あ、そうや、後でちょっと話あんねん、ええか?』
「わかった、じゃまたあとで!」
私はまだ、章大の気持ちに気づいてなかった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。