そして、私は会社の入り口で章大を待ってた。
『〇〇〜、お待たせ、ごめんな、待たせちゃって!』
「大丈夫大丈夫、仕事は?大丈夫だったの?」
『よゆー、俺こう見えても優秀なんやで?笑』
「はいはい、んで、話って何?」
『ちょっとさ、駅の近くの公園行こかな、、』
章大の様子が少し変だった。そんなことを気にしながら、私は彼の後をついて行った。
〜公園〜
「ねぇ、話って何?」
『なぁ、、〇〇は亮の事、好きなんか?』
口を開いたと思ったら、、、答えるのが難しい質問だった。
「え、、、な、、なんでよ、、」
『なんでって、あの居酒屋出会った時の〇〇の反応、、あれさ、、、ずっと好きやったっていう時の反応やろ?』
「そ、そんなの章大に関係ないじゃん、ほっといてよ!!!」
私は少し声を張り上げた。
『ほっとけないねん!!!だって、、俺はお前のこと好きやから…。』
自分の耳を疑った。
「え、今、章大なんて…、、」
『だから、、〇〇の事、好きやねん。こっち来て、、お前と飲み仲間になって、一緒にいて楽しくて、、』
「章大…、、でも、」
『話したかったのはこれだけやから、、』
そう彼は言い残し、公園を去っていった。
どうして章大は私が亮ちゃんの事まだ好きって知ってたんだろう、、亮ちゃんの話なんてしたことないのに…、、
疑問が残る中、1日が終わった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。