告白をされたから1日が経った。会社ですれ違う時も、いつも普通に話してくれる章大。
そしてお昼休み。私はひとり食堂でご飯を食べていた。
『おーい、顔が怖いぞ!!』
章大だった。
『俺はそんな〇〇が好きなんやないで?ほら、笑顔や笑顔!お前の笑顔が俺を元気にしてくれるんやで?』
スっとかっこいいこと言ってくれる彼。
「ありがとう、、」
『あれから、亮とはご飯行ったんか?』
「いや、まだ、、」
『あいつ、待ってんのと違うか?連絡したってや?』
「え、、あ、うん。」
『あ、ちょっと上司がおるから挨拶してくるな、、笑顔やで?え、が、お!!ほな!』
章大はいつも気にかけてくれた。
私は自分でも気づかなかった。
どんどん自分の中で章大という存在が大きくなっていることを。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。