ーー 涼介side
俺の好きな人 ──── 。
俺がひいの事を好きになったのは
去年の夏 ──── 。
ちっちゃい子どもみたいに走ってこっちに来るひい 。
この日は2人で遊園地に 、
あ 、デートじゃないですよ 、( 笑
俺は遊園地が苦手でテンションは上がらず疲れきっていた 。
ひいは俺の手首を掴んで走った 。
ひいは1つのお店の前で足を止めた 。
そこにはふわふわのユニコーンのぬいぐるみが置いてあった 。
俺より少し背の低いひいは上目遣いで俺を見てくる 。
こんな可愛いコイツに無理とか言えませんよ 、
飛び跳ね喜ぶひい 。
それがまた可愛い 。
俺はぬいぐるみを買ってひいに渡した 。
俺はこの時 ──── 。
コイツの笑顔をずっと 、一生見ていたいと思った 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。