第13話

助けて
122
2017/11/26 15:14
数時間が経った。
ルファーは目を覚まし腰をさする。
ルファー
っ痛た……!!
少年は無事じゃったか!!よかった…
少年
(よかったって顔してないよ…。なにせ
本命の白雪姫がいないんだから…)
俯くままの少年に、ルファーは頭を撫でた。

驚く少年に構わずにっこり笑うと
ルファー
少年は…ここにおれ
少年
!?ルファーは…
ルファー
なぁに大丈夫じゃ。
ひとっ走り行ってくるだけじゃい!
ルファー
だから少年は…ここに残れ。
必ず帰ってくる
そう言い残し、ルファーは目覚めたばかりなのにも関わらず

フラフラと外へ歩いていった。

少年は動かずルファーの姿を見おくった。
少年
僕は…
僕は…

怖い
怖い…
あんな所…行きたくなんて…
いつまでも…かわらない
弱い弱い自分が
何よりも憎くて
僕は……
少年


なんだ……この光…
近くにあった鏡が突然光り出す。
段々その光は小さくなり、何かを映し出す。
それは
少年
白……雪…姫…。
白雪姫
離せ。一人で歩ける
???
まぁまぁ…
白雪姫
触るなこのっ!!
暴れ出す白雪姫。だがその抵抗はあっけなく。

城の端にある塔へと入れられた。
白雪姫
ったく…女の子をなんだと思ってる…
いつもの強気な様子。
だか、顔は暗く、沈んでいた。
白雪姫
誰か……





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