先生の大きな声が響く
というかどれだけ走ってきたんだろうか
汗で髪が額にくっついてるけどそれすら
かっこいい
でも首元にはネックレス
明るめの茶髪
なんかちゃらい…?
相葉『中村さーん?どこー?』
おずおずと手を上げる
一気にみんなの視線が集まるのは
先生みたいに慣れてないから逃げ出したい
相葉『あ!君が!はやく来て!!』
そんなに急ぐことあるのかな…
連れてかれたのは生物準備室
ほぼ相葉先生しか使ってないらしい
相葉『座って〜
んじゃあ本題入るね?
夏休み課題で生物のレポートあったでしょ?
あれがね中村さんのやつ県で賞とったの!
だから明日表彰式があるからその練習に呼び出したの!』
あなた「はぁ…」
相葉『え?!まさか聞いてなかったの?』
あなた「はい…」
相葉『んー…松岡先生にはよく言っとくから
とりあえず練習しよっか!』
ただ段取り確認だけなのに
凄く濃密だった
相葉『中村さん 明日頑張ってね!!』
その一言の破壊力は絶大です 先生
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。