第26話

遠いくせして近くに来る
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2017/10/15 06:37
「ねぇ、なんだと思う?話って」

和磨がいきなり言ったことで
教室がすこしざわついている。

「話ね〜。なんだろ」

「あいつも唐突だよな」

「だよね?」

うーん。とにかく放課後だ。

そしてあっという間に放課後になり…



和磨
和磨
SHR終わったか?
あなた

うん、終わった

和磨
和磨
じゃあ下駄箱で待ってる
あなた

ん、わかった

と、連絡を取り合い、下駄箱に向かう。

「急に悪かったな」

「いや、別にいいよ」

「帰るか」

「うん。」



一緒に帰るのは和磨がまだ
彼女ができなかったとき以来だ。

でも話があると言ったわりには、
何も言わずただ歩いている。


「ねぇ、和磨。話って?」

「あぁ。美姫菜と別れたんだ」

は。

「ちょっと待って?
 なんで急に別れたの?」

「分かったんだ。」

「何がよ」

和磨がいきなり止まる。

「俺、あなたのこと本当に
 ただの妹みたいに思ってたし、
 美姫菜のことが本当に
 好きだったんだ。
 でも……」

「でも?」

「なぜか、美姫菜と付き合ってから
 あなたが他の男子と話してたりすると
 モヤモヤするんだ。」

モヤモヤ?

「その正体はわからなかったけど
 慎之介に言われたんだ。」

「慎ちゃん?」

「それは恋だって」


こ、恋?
それって和磨が私のこと…

「大和に、発破もかけられた」

「それでようやく気付いたんだ!
 俺はあなたのことを
 妹以上に好きで、恋人になりたいんだ。」


和磨…

「だからよかったらこんな
 馬鹿な俺だけど付き合ってください!」

「うぅ。」

「あなた?」

「私は…ずっと前から和磨が…
 好きだったよ。
 だからこんな私でよかったら
 よろしくお願いします…」

私は泣きながら言った。

「あなた。泣き止めよ」

「だって、だって叶わない恋だって
 諦めようとしたのに…
 諦めきれなくて…………」


和磨は私に近づくと無言で
私を抱きしめた。

「今度からは泣くのは俺の前だけな?」

「うん…」

ん?
今度からはって…

「まさか!大和くんから
 聞いたの?」

バッと顔をあげる

「言ったろ。あいつにも
 発破かけられたって。
 そんときに言われたんだよ」

言わない約束なのに!

「何言われたの!!」

「しっー。声でかい」

「だって…」

「あなたが美姫菜に水かけられた
 とかな」

「あいつ〜!」

「ほら、もう怒るなよ」


と顔が近づいてくる。

初めてのキス…


「あなた顔真っ赤じゃん(笑)」

「うるさい!初めてなんだからね」

「はいはい。」

「あ!今バカにした〜」

「してないよ」

「もう」


手を繋いで家まで帰る。

「ねぇ林さんは許してくれたの?」

「あぁ。」


____________________


和磨目線


話があるとあなたの教室に行く
前日。


美姫菜に話があると言って
一緒に帰ることにした。

「美姫菜。俺さ、あなたのこと
 好きだっていまさら気付いたんだ。
 美姫菜のことは嫌いじゃないけど
 恋人として見ることができなくなった。
 だから別れてほしい」

美姫菜は黙って俺の話を
聞いていた。

「私みたいな美人よりも
 幼馴染をとるのね?」

「あぁ。」

「後悔したって知らないから。
 でも…和磨が笑顔で幸せで
 いられるなら、仕方ないわ。
 私ね、あなたさんに酷いことしたの」

「知ってるよ」

「知ってたの?
 私は不安だったの。和磨は
 幼馴染のあなたさんのほうが
 お似合いだって思ってたから。
 だから、色々サッカー部の
 マネージャーの子に聞いたり、
 水かけたり。
 でも悪気はなかったの。
 だから謝っておいてくれる?」

「わかった。ありがとう」

「あと、お幸せに」

「うん」

__________________

「そんなこと言ってたんだ」

「あぁ、美姫菜は悪いやつじゃないんだ」

「うん、わかった」

「俺ってさ、2人とも傷つけたよな。
 本当に最低なやつだよ」

「それでも…私は好きだよ」

「あなた…」

「まぁ多少傷つきましたけど
 和磨は私の自慢な彼氏だよ」


少し照れていたみたいだけど
そんなとこも好きだよ…


「あ、あなた。
 朝また起こしに来てくれよ?」

「え〜!和磨そろそろ、
 大人になったほうがいいよ(笑)」

「だって、朝弱いし」

「仕方ないな〜
 わかった」

「ありがとう」






家についた。

「じゃあバイバイ」

「あぁ。また明日」


なんかまだ実感わかないな〜。

あ、みんなに連絡入れなきゃ。

まずは知沙



あなた

和磨と付き合うことになったよ!

Chisa
Chisa
おめでとう!😭😭
Wデートしようね!
あなた

うん!

次は慎ちゃん
あなた

和磨と付き合うことになったよ!
私にも和磨にもアドバイスしたなんて
知らなかったよ(笑)

慎之介
慎之介
よかったな! 
2人とも世話が焼ける(笑)
まさかクマのキーホルダーを
プレゼントするとは思わなかったけど、
一緒にプレゼント選びに行けば?って
提案したの俺だよ
あなた

大変お世話になりましたm( _ _ )m

慎之介
慎之介
こちらこそ(笑)
最後は大和くん
あなた

和磨と付き合うことになったよ!
和磨には言わない約束だったのに
なんで言ったのよ!

大和
大和
おめでとうございます!
どうしても我慢ならなくて。
あなた

まぁ感謝してるけど

大和
大和
先輩!お幸せに
あなた

ありがと!

大和
大和
٩(。•ω•。*)وいぇい








みんなに祝福された。
とっても嬉しかった。

和磨とは遠くなってしまったと
思っていたけど、
今度からは一番近くにいられるんだよね。


〜次の日の朝〜

「行ってきまーす!」

「「いってらっしゃい!」」

今からどこに行くかって?
そりゃ決まってるよ。




ピンポーン