第3話

運命の出会い…?友達編
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2019/02/18 15:03
高校に入学してから一カ月たった。

わざわざ数ある高校の中からこの学校を選んだんだから、みんな似た者同士が集まってるのかな?笑
まぁもともとそんな人見知りするタイプでもなかったけど、一カ月の間に同じクラスでいつも一緒に行動するグループができた。
1人目。
柴田葉月。通称はーちゃん。
色がめっちゃめっちゃ白くて、お目目はぱっちり、ちょっと触れたら折れてしまいそうに細い手足、サラサラストレートで、正統派の美少女って感じの子。もともと吹部でフルートを吹いていたらしくて、きっと似合うだろうなって思う。でも、行動ひとつひとつに謎が多くてみてて飽きない。笑

2人目。
双葉蘭。通称らんらん。
そっくりな双子の妹がいるこちらもまた美少女。ちょっとくせがある髪の毛をショートにして少し活発そうな印象を与えるんだけど、喋ってみると女の子らしくてすっごく可愛い!
持ち物も女子力高め。見習わなきゃ。
双子の凜ちゃんとはあまりに似過ぎて最初は見分けつかなかったけど、一カ月たった今では
遠くからでも見分けがつくようになった!
これはわたしの密かな自慢w
3人目。
大重菜碧。 通称なあちゃん。
身長高くて、すらっとしてて、モデルさんみたい。ポニテが似合ってていつもすっごい大きな可愛い声で笑ってる元気娘。
たまにツボに入ると笑いが止まらなくなって大変なときもあるけど、姉御肌で困ってる人を見つけるとすっ飛んでいって助けるところはまさにお母さん。いつも頼りにしてます!笑





この3人とわたしの4人でいつも一緒にいる。
…え?わたしの名前が分かんないって?
あれ、言ってなかったっけ?じゃ改めて紹介します笑
わたしの名前は秋里芽生。めばえとかいてめいと読む、三度の飯が何より大好きな女の子♡笑です!
どうぞよろしくお願いします!笑
そんな可愛い友達たちと一緒にいると毎日があっという間に過ぎていく。
お互い違う学校からきていて、初対面なのにすごく話しが弾むし、ずっと昔からの友達みたいって思う!!!

運命の出会いって、恋愛においてだけじゃないんだな、って本気で思った。笑

5月のある日。そんなみんなとお弁当を食べているときのこと。
「ねね、みんな部活決めた?」
なあちゃんの一言にみんな固まった。
部活決め。高校生活を左右するといっても過言ではないこの行事。
この昼休みも様々な部活の先輩方が1年生の教室を勧誘のために訪れている。
「うーん…一応吹部続けるつもり。」
真っ先に口を開いたのは、はーちゃん。
「やっぱり、高校でこれまでと違う部活に入るのもいいと思うんだけど、そしたら中学3年間あんなに頑張ってきたこと、全部無駄になっちゃう気がして笑」
そうだよね。はーちゃんが通っていた中学は吹コンクールで毎年金賞をとるような吹奏楽の強豪校だったんだもんね。そんなとこで3年間もすればいまさらやめちゃうのはちょっともったいなく感じるのも無理ないかも。
「そう?わたしは中学で全部やりきった感じあるからもう高校では全然違うことしてみたいなーって思ってるけど。」
そう言ったのはらんらん。
らんらんは中学のときテニス部に入ってて、全国大会まで行ったという相当な実力者。
その実力はあちこちの高校から推薦が来るほどだったと噂で聞いた。
もちろん、テニス部の顧問の先生も噂を聞きつけて彼女を熱心に勧誘しているのをよく見かける。
「じゃ、何部に入るの?」
思わず気になってたずねると、
「うーん…まだはっきりきめた訳じゃないんだけどラグビーとか面白そうって思ってるんだよねー。」
「えーーーっ!!!ラグビー??!」
3人でびっくりして絶叫すると、らんらんは笑いながらうん、と頷いた。
「実は、凜も一緒にしようって話ししててね?
もともとうちらのお兄がラグビーしてて、すごい楽しそうだったし、かっこいい競技だなって思ったから。してみたいなって思ってるの。」
これはすごい。あの美少女双子がラグビー…
全く想像出来ないけど、きっとグラウンドの部活は大騒ぎになること間違いなしだな。笑
「なあちゃんはどうするの?」
らんらんがなあちゃんに聞くと、
「そう!まだ何も決まってないの!泣
だからさ、みんな何部に入るつもりなのか聞いて参考にしよって思ってて…
でもまぁ、マネージャーとかかな?するとしても。」

マネージャーか、なんかなあちゃんにとっても似合う仕事って感じがする
何部のマネージャーになってもきっと美人マネさんって学校中の話題になるんだろうな…!

「めえはどうするの? 部活。」
「へえ?」
はーちゃんにきかれて思わずマヌケな声を出してしまった。
残念なことに、わたしはまだ何をしたいか全く決まっていない 。正直言って、自分が何の部活でどんな活動をしているかなんて全く想像出来ない。
「とりあえず、部活見学とかしてみようかな。
部活には入りたいけど、何をしたいとかまだはっきり決まってないし。」
そう言うとみんな納得したように、じゃあ早速放課後いろんな部活見学してみよーと口々に言い出した。

そうして放課後、わたしは部活動見学に行くことになった。

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