第23話

番外編 1
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2017/10/13 12:43
「葵ー!?はやくー!遅刻するよ!?」

「分かってるって!あと1分!」

「えぇー!そんなに!?」

「大丈夫だよ!自転車の後ろ乗せてやっから!」

「もー、しょうがないなぁー。」

実は、葵の家は私の家から1,2分程で着く。

だから基本的に毎日一緒に登下校している。

うふふ、幸せ。

「よし!行くぞ!」

「うん!」

「うぉー!速っ!」

「しっかりつかまっとけよー」

「はぁーい!」

ぎゅうっと後ろから葵を抱きしめた。

あぁ、また幸せっ!!!

あれから、おばさんとも色々話したし、葵ともたくさん話した。

それで、それでね、うふふ、付き合うことになったんだ!



「ギリセーフッ!」

「良かったねぇ」

「ってか、葵が準備するのが遅すぎなんだよ!」

クラスに着いてからそんな話をしていると、美麗がやってきた。

「あらまー、仲良しですねぇ?」

「あはは、でしょ?」

と葵が言う。

「ですね」

と笑い合う。


授業中でも、話しながら授業を受けるため、たまに先生から注意を受ける。

それでもやめられないんだなぁ。

あっという間にお昼休みになった。

「あなたごめん、今日、放送当番だからお昼は一ノ瀬くんと食べてね!」

「あ、今日だっけ?」

「そーなの」

じゃ、一ノ瀬くん、あなたをよろしくね!」

「おう!」

登下校は葵としているため、お昼はいつもは美麗と二人で食べている。

「どこでたべる??」

「んー、やっぱ屋上?」

「だよね!」

意外に屋上には人がいない。

「あ、まって、俺購買行ってくるから先行ってて。」

「まって葵!なんと、なんと!昨日寝るの遅かったし、

多分またおばさんも今、忙しいだろうなぁ。と思い…ジャン!」

「おお!」

「カレカノっぽく作ってみました!」

とお弁当を渡す。

実は今日、朝5時起き…

「うぉー!!うまそう!」

「いや、美味そう!じゃなくて、美味いから」

「いや、まだ食べてないし、」

「だから早く食べてよぉ〜!」

「はいはい、じゃ、いっただっきまーす!」

「うん!美味い!!」

と口の中にいっぱい入れてモグモグしている。

「リスみたい」

うふふ。可愛い!

「なんだよー!」

と笑い合う。

「ねぇ葵!幸せってなんだろうね。」

「なぁ、あなた。俺今、ちょー幸せ。」

「本当?うふふ、私もちょー幸せ。」

とおでことおでこをコツンとぶつける。

「葵。戻ってきてくれてありがとう。」

「あなた。生まれてきてくれてありがとう。」

「うわ!なにそれ!そっちの方が感動するじゃん!」

「私もそっちの方にする!」

「なんだそれ!」

あはは!

とまた笑い合う。

笑っていられることも幸せ。


葵。生まれてきてくれてありがとう。







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