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第25話

番外編 3
547
2017/12/16 07:45
「うぅ…」

ゆっくりと目を開けると…。

私の頭を撫でている葵がいた。

「ん…葵?」

「あ、ごめん。起こした。」

葵は撫でてる手を引っ込めた。

一瞬夢かと思った。

ずっと葵の夢を見ていたから。

「ううん、大丈夫。」

「会いたかったから…。」

「俺も。」

うふふ、嬉しいなぁ。

「あれ?そう言えば学校は?」

「もう終わったよ。」

「えぇ!?今何時?」

「4時前。」

「え、私そんなに寝てたの?」

「あれから一回も起きなかったのか?あ、熱は?」

「測ってない。」

「ほい。」

と体温計を差し出してくれた。

「ありがと。」

さっきより楽になっているから下がってるだろう。

ピピピッピピピッ

「お、37,6℃だ。」

「下がったな。」

「うん、いっぱい寝たからかな。」

「そうかもな。」

ふっと笑った。

「ねぇ、葵。ぎゅーして。」

私は手を広げて言う。

「はい、ぎゅー。」

葵は私を抱きしめてくれた。

幸せだぁ。

「風邪うつったらごめんね。」

「大丈夫。そしたらあなたに看病してもらうから。」

「うん、風邪引いたらしてあげる。」

ぐぅ〜

私のお腹が鳴った。

うふふ、と笑い合う。

「お腹すいたぁ〜。」

「そう言うかと思って色々買ってきたよ。」

と、コンビニのビニール袋を差し出す。

「本当!?やったぁ!たべよ、たべよー」

葵が買ってきてくれたパンやおにぎりを食べ、少し話をしてから、葵は帰っていった。

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