プリ小説

第3話

再会
関口
今日から2年2組の担任をすることになった、数学科の関口だ。よろしく
 そう挨拶をしたのは爽やかで人気のある関口先生だ。
 よろしくお願いしまーす、というバラバラな返事に関口先生は苦笑した。
関口
お前ら、よっぽど転校生が気になるみたいだな……今から紹介するから少しは落ち着け。おい、入っていいぞ
 先生の言葉にガラ、と教室の扉が開く。クラスの全員の視線が集まる中、入ってきたのは一人の男子だった。
 さらっとした黒髪に長い睫毛。黒縁眼鏡をかけたその人に、私はなぜか軽い既視感を感じる。
初めまして。今日からこのクラスに入ることになりました、……花田悠です
 そう言って彼は目を上げ、まっすぐ私を見つめる。その眼差しに私は覚えがあった。
 数年前の会話が思い返される。
 私にしきりに目配せをしてくる斜め前の席のあかりを無視して、私は思わず呟いていた。
あなた

……悠くん

シェア&お気に入りしよう!

この作品をお気に入りに追加して、更新通知を受け取ろう!

ゆっ
ゆっ
よろしくお願いします