前の話
一覧へ
次の話

第1話

出会い
64
2017/10/02 14:11
今日は入学式。
初めて中学校に行った。
とても心臓がドキドキしていて、人見知りな私は耐えられない。

初めての私の席、体育館、校舎、クラスメイト、全てが初めましてだ。
吐きそうなくらい緊張しながら、自分の席に座っていた。

まだ入学式は始まらないけど、教室で待機中。クラスを見渡すと同じ小学校の人から知らない小学校の子がいる。それと、小学校の頃から大親友の愛華もいた。

『よかった。愛華と一緒だ』

私はホッとした。
そんな時もう1人、目に入ったのは、そう、キミ。一目でかっこいいなと思った。

そして、先生が教室に入って来て挨拶をして初めての出席をとった。
キミの名前は一発で覚えた。
一ノ瀬 敬浩くん。
私の名前は橘 夏栄。キミは覚えてくれたかな?


これから、キミに切なくてほろ苦くて甘い、想いを抱くなんて思ってもいなかった。

これが、私とキミの出会い。

プリ小説オーディオドラマ