十四松兄さんは目を輝かせて言った。
いや、ほんとに輝いてたから。いや、マジで。
その時、一瞬僕の思考が停止した。
のを今でも鮮明に覚えている。←思考停止したけど
僕はこいつが苦手だ。
▓█▓█▓█▓█▓█▓█▓█▓█▓█▓█▓█▓█▓█▓█▓█▓█▓█▓█▓█▓█▓█▓█▓█▓█
あの後、十四松兄さんとあつしくんがいきなり仲良く(?)なったので、3人で出かけるハメになってしまったのだ。
あつしくんは少し僕の顔を見てから、また十四松兄さんと話し始めた。
..........僕には話しかけてくれないのかよ...
はっ!?僕、今、なんて!?
えっ?
走りかけた僕は、何者かに手を引っ張られたことによって、止まってしまった。
少し、ほんの少しだけ期待して、僕は振り返って言う。
僕はあつしくんの口を手で塞ぐ。
あつしくんは笑顔で言う。
▓█▓█▓█▓█▓█▓█▓█▓█▓█▓█▓█▓█▓█▓█▓█▓█▓█▓█▓█▓█▓█▓█▓█▓█
僕達は、恒例の「愚痴大会」をするため近くの漫画喫茶によった。
なぜかあつしくんはニコニコ、いや、ニヤニヤしている。
僕はいつもこんな感じにあつしくんの話の流れに乗せられて、愚痴を吐いてしまう。
あぁ、僕はこいつが苦手だ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!