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第162話

女の子の日🚺③
841
2022/04/23 10:35
※前回同様生理ネタです。苦手な方はご注意下さい。
※久々の投稿失礼します。次回からは本編書きたいと思います。答えられる確率とても少ないですが...またリクエストお待ちしています!!
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
あなた
うぅ...
私は今日、死んでしまうのかもしれない。
それほどの腹痛と目眩、そして頭痛が私に襲いかかっていた。
今までで1番と言っていいほどの生理痛だ。
布団から起き上がることが出来ないのだ。
みんな学校に行っているのでこの家に私1人。
心置き無く呻き声をあげていた。涙もぼろぼろ出てくる。
暫く1人だと言うだけで、何も抑える必要は無かった。
寧ろ声も涙も出せているお陰で、痛みが紛れている気がする。
あなた
うぅ...、しぬ.....
本当に次目が覚めた時、お花畑が広がっていたらどうしよう。
そんなことを考えながら私は目を瞑った。
────────────
あなた
ん...
いつの間にか寝ていたようだった。
???
起きたか
あなた
!?
頭上から降ってきた声に一気に目が覚めた。
カラ松
カラ松
あぁ、すまないな驚かせて。具合は大丈夫か?
あなた
か、からまつ...?
顔を上げると私の横にあぐらをかいたカラ松がいた。
あなた
なんで...学校は...?
カラ松
カラ松
え、あー...早退してきた
よく見ると制服を着たままの彼は、私から目を逸らしポリポリと頭を掻きながらそう言った。
あなた
カラ松も具合悪いの?
カラ松
カラ松
...分からないか?
ちらっと目を細めてほほを赤らめながらこっちを向く。
あなた
...熱ある?顔赤いよ?
カラ松
カラ松
.......はぁ
盛大にため息をつかれてしまった。
あなた
え、ち、ちがった、?
カラ松
カラ松
全然違うな
あなた
じゃあどこが...
カラ松
カラ松
俺のことはいいんだ。それより具合どうだ
カラ松は私の言葉を遮った。
あなた
えっと...
改めてみるとじわじわと先程の痛みを実感し始める。
あなた
う、うぅ.....
カラ松
カラ松
結構辛そうだな...。薬は飲んだのか?
あなた
あさ...のんだ...
カラ松
カラ松
じゃあもう昼だから飲めるな。ほら、起き上がれるか
カラ松は私の肩を持って、ゆっくりと優しく起こしてくれた。
私の背後に回って支えながら、水の入ったコップを口元に近づてきた。
あなた
みっ、水くらい自分で飲めるよ...!
カラ松
カラ松
あ、そ、そうか...すまない...
コップを受け取り水を口に含む。
カラ松
カラ松
ほら、2錠。飲めるか?
いつもに増して過保護なカラ松になんだか恥ずかしくなる。
カラ松から受けとった痛み止めを1錠ずつ口に放り、流し込んだ。
カラ松
カラ松
あなた、いつの間に玉薬飲めるようになったんだ?この間まで飲めないって...
あなた
いっ、いつの話してるの!?それ小学生の時でしょ!!もう飲めるし!
カラ松
カラ松
ははは、悪かったからそんなに顔赤くするなよ
あなた
あ、赤くなってない!
カラ松
カラ松
はいはい、横になろうな
カラ松は笑いながら私の頭を撫でると、また優しく寝かせてくれた。
あなた
...カラ松、まだ私の事子供扱いしてるでしょ
カラ松
カラ松
?  子どもだろ
あなた
子供じゃない!!
カラ松
カラ松
ほら、騒いでるともっとお腹痛くなるぞ
あなた
ぐぅ...
小さい頃からカラ松はみんなのお世話係だった。
おそ松もいざという時は面倒見が良かったが、何かをこぼした時、転んだ時、お皿を割った時、いつもみんなのフォローをしていたのは彼だった。
その名残りなのか高校生になった今でもみんなの世話を焼いている。
あなた
...カラ松はずっとお兄ちゃんって感じだね
カラ松
カラ松
あぁ、なんだかほっとけないしな
あなた
あ、だから帰ってきてくれたの?
カラ松
カラ松
え、あ、まぁな
カラ松はまた頭を掻きながら目を逸らす。
最近カラ松はこの仕草が多い。
あなた
いつまでこんなにみんなの世話焼くのさ?
カラ松
カラ松
うーん...みんなの世話はもうそろそろ辞めようかと思ってるよ
あなた
えっ...そうなの...?
カラ松
カラ松
ははっ、そんな寂しそうな顔するなよ。あなたが言ったんだろう?
確かに自分で言っておいて、いざやめると言われるとなんだか寂しい気もする。
カラ松
カラ松
大丈夫、これからもあなたの世話は焼くよ
あなた
え?でも今やめるって...
カラ松は私の隣に横になり、こちらを向いた。
すごく、近い。
あなた
え、な、
カラ松
カラ松
あなただけはこれからもずっと、大人になっても放っておけないから、ずっとそばにいさせてくれないか
あなた
え...?それって────
カラ松
カラ松
こうやってまた腹が痛くなって泣いてても俺がそばにいるし、寂しい思いもさせない。飯も作ってやるし、何も心配いらない生活させてやれるから…
あなた
それって─────












あなた
私の事、大人になっても子どものままだと思ってるってこと?
カラ松
カラ松
...え?
あなた
それ酷くない〜?私料理だって今でもできるし一応家事もだいたいできるよ?そりゃ、お腹痛い時はあるかもしれないけど...
カラ松
カラ松
.....はぁ〜
カラ松は顔を覆い、かなり盛大なため息をついた。
あなた
ちょ...!そんなに私の事信用してないの!?
カラ松
カラ松
悪かった悪かった。あ"ーー、ダメだ、恥ずかしくなってきた
あなた
?  なんでカラ松が恥ずかしいの?
カラ松
カラ松
なんでもない。水飲んでくる
あなた
ちょ...
カラ松は顔を覆ったまま立ち上がると、そのまま部屋を出て行ってしまった。
あなた
...カラ松の赤くなった顔見てみたかったな




────────




あなた
私の事、大人になっても子どものままだと思ってるってこと?
おそ松
おそ松
ぶくくっw
チョロ松
チョロ松
ちょ、おそ松兄さんそんなに笑ったらっww
一松
一松
あー、wさすがあなた...おもしろすぎ
部屋の外で見学していた3人に笑われていたカラ松。
カラ松
カラ松
なんでもない。水飲んでくる。
おそ松
おそ松
やべっ、来るぞ
慌てて家の外に出た3人は、笑いながらファミレスに向かっていった。

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