※前回同様生理ネタです。苦手な方はご注意下さい。
※久々の投稿失礼します。次回からは本編書きたいと思います。答えられる確率とても少ないですが...またリクエストお待ちしています!!
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私は今日、死んでしまうのかもしれない。
それほどの腹痛と目眩、そして頭痛が私に襲いかかっていた。
今までで1番と言っていいほどの生理痛だ。
布団から起き上がることが出来ないのだ。
みんな学校に行っているのでこの家に私1人。
心置き無く呻き声をあげていた。涙もぼろぼろ出てくる。
暫く1人だと言うだけで、何も抑える必要は無かった。
寧ろ声も涙も出せているお陰で、痛みが紛れている気がする。
本当に次目が覚めた時、お花畑が広がっていたらどうしよう。
そんなことを考えながら私は目を瞑った。
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いつの間にか寝ていたようだった。
頭上から降ってきた声に一気に目が覚めた。
顔を上げると私の横にあぐらをかいたカラ松がいた。
よく見ると制服を着たままの彼は、私から目を逸らしポリポリと頭を掻きながらそう言った。
ちらっと目を細めてほほを赤らめながらこっちを向く。
盛大にため息をつかれてしまった。
カラ松は私の言葉を遮った。
改めてみるとじわじわと先程の痛みを実感し始める。
カラ松は私の肩を持って、ゆっくりと優しく起こしてくれた。
私の背後に回って支えながら、水の入ったコップを口元に近づてきた。
コップを受け取り水を口に含む。
いつもに増して過保護なカラ松になんだか恥ずかしくなる。
カラ松から受けとった痛み止めを1錠ずつ口に放り、流し込んだ。
カラ松は笑いながら私の頭を撫でると、また優しく寝かせてくれた。
小さい頃からカラ松はみんなのお世話係だった。
おそ松もいざという時は面倒見が良かったが、何かをこぼした時、転んだ時、お皿を割った時、いつもみんなのフォローをしていたのは彼だった。
その名残りなのか高校生になった今でもみんなの世話を焼いている。
カラ松はまた頭を掻きながら目を逸らす。
最近カラ松はこの仕草が多い。
確かに自分で言っておいて、いざやめると言われるとなんだか寂しい気もする。
カラ松は私の隣に横になり、こちらを向いた。
すごく、近い。
カラ松は顔を覆い、かなり盛大なため息をついた。
カラ松は顔を覆ったまま立ち上がると、そのまま部屋を出て行ってしまった。
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部屋の外で見学していた3人に笑われていたカラ松。
慌てて家の外に出た3人は、笑いながらファミレスに向かっていった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!