第148話

morning routine☀️🐔
687
2020/07/30 09:00
《AM6:00  一松起床》
一松
一松
ふぁ……
一松は眠い目をこすりながら起き上がった。
松野家で一番最初に起きるのは一松だ。
一松
一松
……………チッ
この部屋で、六つ子の上4人とあなたが寝ている。
あなたの「男子に挟まれて寝たくない」という要望から、あなたは端。
その隣を奪い合い毎夜ジャンケンが4人の間で執り行われている。
昨晩、その座を勝ち取ったのはこの家の次男であった。
あなた
Zzz…
カラ松
カラ松
…zzZ
おそ松
おそ松
グゴォー…グゴォー…
チョロ松
チョロ松
…zzZ
おそ松は相変わらず布団からはみ出、大きな口を開いていびきをかいている。
一松
一松
…………
一松はよだれを垂らしてあなたの方を向いて寝ているカラ松を睨む。
一松は立ち上がり、カラ松の体を隣のおそ松の方に向けた。
カラ松
カラ松
んん………
一松
一松
てめぇはくそ長男とキスでもしてろ。
カラ松
カラ松
んぶっ
おそ松
おそ松
ぐむっ
おそ松とカラ松の頭を寄せ合い、二人の唇が触れ合った。
一松
一松
ヒヒッw写真撮っとこ
一松は二人の写真を撮ると、1階へと降りた。





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《AM6:20》
十四松
十四松
…zzZ
トド松
トド松
…zzZ
ゆう
ゆう
Zzz…
十四松
十四松
…………!!!
パチリと目を開け、静かに飛び起きたのはこの家の五男だった。
十四松は、2人を起こさないよう静かに窓を開け、屋根へと登った。
十四松
十四松
……とうっ!!!
十四松は屋根から飛び降り、前転で家の前の道路へと着地した。
とても綺麗な着地。
十四松
十四松
ハッスルハッスル!マッスルマッスル!
十四松の朝は町内の散歩から始まる。
毎朝10分間、十四松は町内を散歩しお腹を空かせる。
十四松
十四松
ただいマッスル!!!
一松
一松
おかえり十四松…ご飯いる?
十四松
十四松
いるー!!✨





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《AM6:30》
━━━━━━━ピピピッ、ピピピッ、
あなた
ん、、んぅ……
枕元にあったスマホのアラームに起こされる。
彼女は、目覚ましが無いと起きれない部類の人間だ。
あなた
ん〜っ…!
アラームを止め、大きく伸びをする。
あなた
…また一松起きるの早いな……
あなた
って、ブフォッwww
彼女の横でキスをしている2人を見て、思わず吹き出す。
あなた
写真撮っとこww



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈




あなた
おはよ〜
1階へ降り、襖を開ける。
十四松
十四松
あー!あなたおはよう!!
あなた
おはよーう
あなた
相変わらず早いねぇ?
むしゃむしゃと朝ごはんを食べ、口元に米粒を付けている十四松がいた。
あなた
一松?
キッチンを覗くと、一松がお弁当を作っていた。
一松
一松
ん?あぁ、おはよあなた…
あなた
おはよーうっ
手伝うね
一松
一松
ん…ありがと





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《AM6:40》
チョロ松
チョロ松
……………ん、んぁ?
チョロ松
チョロ松
なんじだ……よんじゅ、40分……
枕元にあったスマホで時間を確認し、4番目に起きたのは三男。
チョロ松
チョロ松
起きるかぁ…!ってブフォッwww
朝からキスし合っている兄を見て笑わない弟はこの世にいるのだろうか。
チョロ松
チョロ松
…写真撮っとこw



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━━━━━━テテレレレン♪ テテレレレン♪
トド松
トド松
ん、んん…?
ゆう
ゆう
とどまつ…はやくとめて……
トド松
トド松
んん………
寝ぼけながらアラームを止める六男。
トド松
トド松
……もうよんじゅっぷん…だよ、
ゆう
ゆう
…………あとごふん。
トド松
トド松
んん〜っ!
溜息を付きながら起き上がり、大きく伸びをするトド松。
トド松
トド松
だめっ!起きなー!昨日もそれで寝坊してたでしょ?
ゆう
ゆう
ぅん………
トド松
トド松
………かわい。
ゆう
ゆう
ん?なに…?なんかいった?
トド松
トド松
なんも言ってませーん!いいから早く起きなさい!
ゆう
ゆう
えぇ〜っ



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈




チョロ松
チョロ松
おはよー
十四松
十四松
58!59!60!!
十四松
十四松
チョロ松兄さんおはようございマッスル!
襖を開けると、素振りをしている十四松がいた。
チョロ松
チョロ松
朝からよくやるねぇ…
あなた
あ、チョロ松おはよ!今朝ごはん出すね!
キッチンからひょっこりと顔を出したあなたが、笑ってそう言った。
チョロ松
チョロ松
いいよいいよ、お弁当まで作ってもらってるんだし。自分でやるよ。
あなた
いいのー!もう作ってあるから!
チョロ松
チョロ松
あなたが…作ってくれたの……?
あなた
ううん。一松!
チョロ松
チョロ松
あ、そか……
一松
一松
なに?文句あるなら俺が食いますけど?
チョロ松
チョロ松
何も無いですありがとうございますいただきます。
チョロ松はお盆に乗ったご飯と目玉焼きとソーセージを受け取ると、スンっと食卓に座った。
と、同時に襖が開いた。
トド松
トド松
おはよ〜う
ゆう
ゆう
おはよー
チョロ松
チョロ松
あ、2人ともおはよ
十四松
十四松
98!99!100ーっ!!!
十四松
十四松
トド松!ゆう!おはようございマッスル!!
トド松
トド松
おはよう十四松兄さんっ
ゆう
ゆう
十四松も朝から元気だねぇ〜
あなた
はいはーい、起きてくると思ってましたっ
待ってましたと言わんばかりに、チョロ松と同じメニューが乗ったお盆を2つ持ったあなたがキッチンから出てくる。
トド松
トド松
ありがとうあなたー!





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ゆう
ゆう
あざ!いただきまーす!
あなた
はいはーいっ
カラ松
カラ松
…………あ?
カラ松
カラ松
だあああああああああああっ!?
目の前の状況に目を疑った、松野家の次男。
おそ松
おそ松
んぁ?なんだよ〜うるせえなぁ…
カラ松
カラ松
なっ、なぜ…!?あなたの方を見て寝たはず…
寝相がいいカラ松は混乱している。
おそ松
おそ松
はぁ?何言ってんのぉ?
カラ松
カラ松
うっ…吐き気が……
おそ松
おそ松
なんかよく分かんないけど腹立つ〜!





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あなた
あ、そういえばさっきね
チョロ松
チョロ松
あ、これw僕も撮ったよ
ゆう
ゆう
えっ!?きもっ!ww
一松
一松
あ、俺も撮った…w
トド松
トド松
それ僕に送ってww色々と使えそうだしww
十四松
十四松
腕立てーっ!
1!2!3!…
おそ松
おそ松
おっはよー!
おそ松が元気よく襖を開けた瞬間、居間は静まり返る。
カラ松
カラ松
…ん?どうしたんだ?
二人に集まる視線。
あなた
…えっと、、
ゆう
ゆう
…なんていうか、
チョロ松
チョロ松
んまぁ、気にしないよ…
おそ松
おそ松
んぇ?なにが?
トド松
トド松
…応援、する、よ、、
明らかに5人の視線が泳ぐ。
一松
一松
ヒヒッw ホモ松兄さん応援するよ…w
カラ松
カラ松
なっ…!?一松!お前かっ!!!
おそ松
おそ松
えっ!?何が何がっ!?
十四松
十四松
えぇー!?ホモ松兄さんなのー!?
チョロ松
チョロ松
ホモ松兄さwwwwww
チョロ松達は床で笑い転げている。
カラ松
カラ松
い〜ち〜ま〜つっ!?
一松
一松
しーらね。てか、もう出ないと遅刻するよ
あなた
あっ!ほんとだ!
時計は《AM7:50》を指していた。
おそ松
おそ松
えぇ〜!?お兄ちゃん達まだご飯も食べてないし着替えてもいないよ!?
トド松
トド松
知るか!兄さん達が起きてくるの遅いのがわるいんでしょ!
チョロ松
チョロ松
ほらっ!お弁当!
十四松
十四松
家出マッスルマッスル!ハッスルハッスル!
ゆう
ゆう
十四松!ちょっとみんなの分のカバン持って外出ててー!
十四松
十四松
あいあいさー!!
十四松は玄関に固めておいてあった、おそ松とカラ松以外のリュックやらカバンやらをまとめて持ち上げ、外へ出た。
カラ松
カラ松
一松っ!後で話は聞かせてもらうからな…?
カラ松はニッコリと黒く微笑んだ。
一松
一松
あ?知らねーよ。
カラ松
カラ松
……💢
おそ松とカラ松以外の5人はぞろぞろと玄関に移動し、靴を履き始める。
おそ松
おそ松
えー!?待って待って!チョロちゃん置いてかないでよぉー!!
チョロ松
チョロ松
やめろっ!引っ付くなっ!!
おそ松
おそ松
あなた〜!!待ってよ!!
あなた
絶対やだ。そんなこと言ってる暇あったら準備して来なよ。
カラ松
カラ松
そうだぞ。そんなことしてるからいつまで経っても家を出れないんだ。
おそ松の横にはいつの間にか制服を着たカラ松がいた。
おそ松
おそ松
えっ!?いつの間にぃ!?
カラ松
カラ松
じゃあな、兄貴
━━━━━━━ガラガラ! ピシャッ!
ドアは勢い良く閉まり、玄関にぽつんと取り残されたおそ松。
おそ松
おそ松
…てか結局何があったのぉ〜〜〜〜!?


その後、不貞腐ふ て くされてサボったおそ松でした。

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