第141話

おかず戦争
689
2020/07/07 09:00
前回、季節外れのお花見をしていましたが、お話の中では4月なので…笑



よろしくお願いします🙇‍♂️









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カラ松
カラ松
…それにしても、やっぱり花見はいいな
チョロ松
チョロ松
そうだね、風も気持ちがいいし…
その言葉に、8人全員が桜の木を見上げた。
心地の良い風が吹き、桜の花びらが眼前を舞う。
青い空に白い雲、桃色の桜の花びらがよく映ている。



━━━━━カシャッ




トド松
トド松
ふふっ、インスタに載っけておくねっ
みんなにスマホを向けトド松はウインクをした。
おそ松
おそ松
それにしてもこのミートボール
うめー!✨
ゆう
ゆう
こっちの卵焼きも甘くておいしっ!
十四松
十四松
お稲荷さんもおいしいよー!?
みんなは次々と各自の紙皿におかずを取っていく。
あなた
沢山作ってきたから、好きなだけ食べな〜!
7人は、はーいと返事をすると手を止めることなく食べ進めた。
一松
一松
…俺、あなたのこのアスパラのベーコン巻き好きなんだよね……
あなた
ほんと?よかった!
カラ松
カラ松
俺はあなたのこの唐揚げが大好物だっ!✨
カラ松は目を輝かせ、唐揚げを摘んだ割り箸を持っている手を掲げる。
あなた
カラ松子供みたい笑笑
おそ松
おそ松
俺はあなたのチャーハンが一番好きーっ!!
チョロ松
チョロ松
チャーハンないだろ
あなた
あるよっ
あなたは手を挙げ、持ってきていたエコバッグの中身を探る。
トド松
トド松
あるの!?
あなた
はいっ!チャーハンおにぎり!出すの忘れてた笑笑
あなたの手には、ラップに包まれた綺麗な三角形のチャーハンおにぎりが置かれていた。
おそ松
おそ松
やったぜ!!!✨
あなた
おそ松が食べたがるかなって思って
おそ松
おそ松
えっ何それ〜、もしかして俺のため?
その瞬間、カラ松・チョロ松・一松の視線がおそ松とあなたに向いた。
あなた
え?まぁ、おそ松の好物だからね。作って行こうかなって…
カラ松
カラ松
俺の唐揚げも俺のためだよなっ?
あなた
えっ、まぁうん、カラ松の好物だしね…
チョロ松
チョロ松
ぼっ、僕の好きなこのエビフライは!?
あなた
う、うん…チョロ松の好物だし…
一松
一松
俺のアスパラベーコンもでしょ?
あなた
そ、そうだよ…?どしたの君たち…
4人はグイッと各々の好物を掲げあなたに詰め寄っている。
おそ松
おそ松
なんだよお前ら!唐揚げもエビフライもアスパラベーコンも、しょっちゅう弁当に入ってるだろうが!!
チャーハンおにぎりなんて初だぞ!?初!!!
カラ松
カラ松
と、言うことは…普段から俺のために唐揚げを入れてくれているということだな?ん〜??
おそ松
おそ松
ぐっ…
チョロ松
チョロ松
いやいや、唐揚げは定番メニューでしょ?唐揚げが入ってないお弁当なんてあまりないからね(偏見)。
一松
一松
そんなこと言ったら、エビフライだって定番メニューでしょ…。俺のは、中々入ってないお弁当だってあるのに毎回入ってるし…
おそ松
おそ松
うるせーよお前ら!
カラ松
カラ松
なんだおそ松。嫉妬か?
チョロ松
チョロ松
カラ松は黙っててよ。唐揚げごときでマウント取ろうとしないでくれる?
一松
一松
うるさいな定番メニュー民が。アスパラベーコンの勝ちなんだよ、負けを認めろ
おそ松
おそ松
おうなんだお前ら!チャーハンを敵に回すなら表出ろ!!
カラ松
カラ松
もうここは表だがいいだろう。唐揚げが最強だと言うことを思い知らせてやる。
チョロ松
チョロ松
まあまあ手間のかかるエビフライに勝るものはいないからね。僕の勝ちは決まっているけど
一松
一松
冷凍食品の癖に黙ってろ…
4人はグチグチといがみ合いながら、レジャーシートをから降り広場の方へ向かっていってしまった。

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