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そう言いながら全員手を洗って、居間に入った。
カラ松はまだ1人玄関に残っていたが、すぐに洗面所に向かっていった。
あなたが襖に手を掛けた途端、
カラ松が後ろからあなたの事を抱きしめた。
背が高いカラ松はあなたを包み込むように抱きしめた。
耳元で囁くカラ松の声が全身を走る。
心臓が........速い。
なにこれ.....こんなの初めて…
なにかって........
びっくりして声が裏返ってしまった。
カラ松がどんな顔してるのか見えない…
あなたを抱きしめる腕の力が強くなる。
余裕のない声が絞られる。
あなたの肩に顔をうずめるカラ松。
か細い声で、カラ松は言った。
こんなふうに弱音を吐くカラ松を、あなたは見たことがなかった。
カラ松はいつも慰めて、背中を押してくれる立場だった。
カラ松が何の話をしているのかわからなかった。
でも、
後ろを振り返って正面からカラ松を抱きしめて、私はそう言った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。