第19話

【新八】僕の名前を呼ぶなにか
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2017/10/18 10:35
夜の9時頃、姉上がすまいるの方に呼び出されて出掛けて行きました。 
僕は先に寝ようと思って、布団に入ってゴロゴロしていました。

姉上が出掛けて一時間ほどたったとき、
いきなり姉上のエコーがかった声で「新ちゃ~ん、新ちゃ~ん」と呼ばれました。
姉上はまだ帰ってきていません。
すぐに、これはヤバイやつだと思いました。

金縛りにはならなかったので、声のする方とは逆のほうに体を向け布団にくるまって、ひたすらシカトしました。
声はだんだん近づいて、しまいには頭に直接語りかけてきました。
絶対返事をしてはいけないと思いました。

少しして声が聞こえなくなったので、
僕は壁のほうを向いて布団の隙間から壁を見ていました。ちなみに布団は壁から数センチ離れています。
もう大丈夫かな?って思った瞬間、僕の目の前を透き通った足が歩いて行きました。
横になってたからふくらはぎまでしか見てないけど。

それでこの話は終わりですが、他にも色んな物を見たり聞いたり金縛りにあったりと、この部屋は不気味です。
姉上も何回か体験してるみたいです。
霊媒師を呼ぶお金も無いので、今もその部屋で寝ていますが最近は特にそういうことは無いです。
聞いた話で本当か分からないけど、
数十年前にうちの近所で火事が起き、二人亡くなられたとか。
ちなみに僕の家はそのすぐ隣の家。

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