第27話

【新八】ピンポンダッシュ
175
2017/11/04 07:16
去年の夏の夜、月に2~3回、10時から11時くらいにピンポンダッシュされていました。

初めは怖かったけど実害はないし、窓から見た後ろ姿は複数の中学生か高校生っぽくて、いい年してなにやってるんだとあきれたりしました。

近くの交番に話して夜にパトロールしてもらったりしたけど、被害がないのであまりやる気もなさそうでした。

ある日、色々あってイライラしてた時に騒ぐ声。また来たなと思い、ドア開けて怒鳴ってやろうと玄関で待ち構えました。

今までは逆ギレされたり、後で変ないたずらされたりしたら嫌だから、極力顔出さないようにしてたんですが、イライラしてたんでやってしまいました。

「…お前押せよ!」
「うっせーよ!お前がやれよ!」
ドアの外から、ヒソヒソと男子らしき話し声がします。ガ-ン!!と勢いよくドアを開けて
「いい加減にしてください!!」と叫んでみました。

インターホンを押そうとしてた男子たちは、こっちを見ていたずらっ子のように笑っていました。

「やべー、とうとう怒られた!」

そんなこと言いながら一気に走って行きました。
でも僕は驚いてそれ以上声も出ませんでした。

格好はいまどきって感じのお洒落な男子なんですが、顔がどう見ても30代後半なんです。4~5人いたおじさん達はみんな拳銃みたいなの持ってましたし。

あれからぱったり来なくなったけど、未だに怖いです。拳銃は水鉄砲だと信じたいです。

プリ小説オーディオドラマ