これは、とある両片想いのはなし。
LINEにて。
やった!
でも、そのまま素直にあげる!って言うのはなんだか癪だ。
よし!さりげない!
上手!
他にだれがいるっての!
うわっ!
やっちゃった!
なんで私義理とか打っちゃうのよーー!
既読がついたのに全然返事がこない。
同じクラスの子とか、中学一緒だった仲いいヤツとか…
え、なに
がーん!
ショック!
こんなに思いっきり拒否られると思ってなかった!
そう言ってLINEを閉じた。
あ〜あ。こんなことになるなら素直に
『本命だよ。』って
言えばよかった。
あげる口実欲しさに
義理だなんて言わなきゃよかった。
男side
あ〜俺のバカ!
なんで素直にありがとうって言えないんだよ!
貰えるんなら貰えよおれ!
…でも、半分断ってよかったという気持ちもある。
…俺は、本命しか欲しくない。
あいつがくれるって言ったのは義理だ。
数ある友達の1人だろ?
俺は、お前の特別になりたい。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。