「覚えている…遠い遠い昔…しかも私に会っている…。」
3つの謎は解けないままでいた。
解きなおそうとしていた時にはスマートフォンを持った
まま寝ていた。
相当疲れていたのだろう。寝落ちしたのは生まれて初め
てだった。
家から仕事場までは20分ぐらいで着く。
いつも乗っているバスに乗り、仕事場へ向かった。
私は高校時代、普通科高校ではなく、工業高校に通って
いたため、何個か資格を持っているからという理由で、
表のデータを作ったり、文書を作成したり、プレゼンテ
ーション時に使うデータを作ったりと、パソコンを使っ
て仕事をすることが多い。
パソコンのキーボードを打ちながら、昨日の事を考えた。
(覚えているだけならまだ覚えているんだ~。で済むけど、遠い遠い昔と私に会っているというのが引っかかる…)
頭の中がもやもやした。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。