ピロリン♪
おそらく無名からだろう、私はスマートフォンを見た。
無名
そこまで来たなら、思い出せる。
突然の無名からのメッセージに私は涙を流した。
(そこまで来た…?私なんかで思い出せるわけが無い…!)
泣きながらスマートフォンを操作した。
凛々
私は、あなたのことを思い出せない…。思い出そうとしても思い出せないの…。
凛々
幼稚園、小学生、中学生の思い出は形としてしっかり残っているのに、高校生の時の思い出は何も残ってないの…!
凛々
私の楽しかった子供時代の思い出は全て鮮明に残っているわけじゃないから、私なんかじゃ思い出せないの!
凛々は無名に精一杯の思いを伝えた。
それでも無名は普段と変わらず、冷静だった。
無名
高校生の思い出が、形として残っていないなら…じゃあどんな風に残っている?形ではない何かで残っているはずだよ。
凛々
そんなこと言われたって無理だよ!!
凛々と無名とのLINEはここで切れた。
いいねして作者を応援しましょう!
第9話 思い出した記憶。
コンテスト受賞作品
もっと見るmeiyoオーディオドラマ&主題歌 原案コラボコンテスト
公式TikTokの注目動画
もっと見るチャレンジ小説
もっと見る- ホラー
下剋上教室
どの学校にもスクールカーストは存在する。 口にしなくても存在する。 クラスであまり目立たない桃香。 上手く馴染めない中、小学校が同じだった紅音が来て、1人を回避。 だが、紅音はトップの沙月に反抗し、いじめられることに…。 紅音を助けられなかった桃香。 「私がトップだったら紅音は…。」 そして、カーストの頂点を目指すことを決め…。
- ミステリー
最後の審判
同窓会をきっかけに、小学五年生の頃の記憶が蘇る。…記憶の中の自分達は、神と契約してこの地にとどまる怨霊を祓っていた。なぜ突然記憶が蘇ったのか。自分達には何ができるか。謎は、紐を解くように簡単ではないのである。 ミステリー、ホラー、コメディ、トラジティ。要素は様々。あなたはどう見る? 表紙、その他イラストは私 (チャプターの数を数えています) 第一章 6年越しのプロローグ 始発 一話 不穏な同窓会 二〜十五話 記憶共有 十六〜 黒い影編 十九話〜二十八話 ロンドン橋の少女編 三十一話〜
- ファンタジー
クリスマスに家に来たのはサンタの息子
その日はクリスマスイブ。キロ・マグリーはサンタがいると自分を騙しているのだと、親に怒鳴った。それを聞いた父は、息子にこっそり自分の九歳のクリスマスイブのことを話した。知らなかったサンタの家系の秘密。おもしろくて、ちょっと心温まるとあるクリスマスのお話。番外編まで見逃せない!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。