前の話
一覧へ
次の話

第4話

*前の席*
268
2017/10/03 10:32
隼磨を置いて先に教室に来たものの・・・






実は前の席、アイツなんです。








「おいっ、急にどうしたんだよ」






私の目の前の席に座る隼磨。








『別に。今日日直かもって思っただけ・・・』








「お前、日直一昨日しただろ?」








首を傾げる。






その仕草にさえも思わずキュンとしてしまう。










__可笑しいな。自分。









『そうだっけ?』






ヘラヘラ笑って返す





こうやっていつも自分の気持ちを隠す










「ふーん。何か、今日のお前、変だな。・・・ま、何時もだけど。」






そうやってまた笑う











準備を終えたのかロッカーの方に行く隼磨










私は、はぁと溜息をつく










そこまで変だって思うなら








___この気持ち、気づけよ。・・・バカ








プリ小説オーディオドラマ