隼磨を置いて先に教室に来たものの・・・
実は前の席、アイツなんです。
「おいっ、急にどうしたんだよ」
私の目の前の席に座る隼磨。
『別に。今日日直かもって思っただけ・・・』
「お前、日直一昨日しただろ?」
首を傾げる。
その仕草にさえも思わずキュンとしてしまう。
__可笑しいな。自分。
『そうだっけ?』
ヘラヘラ笑って返す
こうやっていつも自分の気持ちを隠す
「ふーん。何か、今日のお前、変だな。・・・ま、何時もだけど。」
そうやってまた笑う
準備を終えたのかロッカーの方に行く隼磨
私は、はぁと溜息をつく
そこまで変だって思うなら
___この気持ち、気づけよ。・・・バカ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。