「続いて、応援の部を発表します。」
優秀賞……
緑組
いぇーーーーーい!!
ふぅ…あぁやばい緊張する…!
ふと私は大雅の方を見た。
あの大雅が…!あの大雅が…!
下を向いて泣きそうになっているではありませんか!!
大丈夫だよって言いたかったけど、
今はダメだ。
「最優秀賞……」
来い来い来い来い来ーーーーーい!
黄組!
うぉああああああああ!!!!!
みんなはいえーいじゃなくて、
もっとヤバい声をあげた。
これだ。
私が待っていたのはこれなんだ。
やった…やったよ…
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「これで、閉会式を終わります。
みなさん、お疲れ様でした。
選手、退場」
みんなが駆け足で退場する。
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応援リーダーがみんなにお礼を言う時間。
私は涙が止まらなかった。
大雅も泣きそうになってたけど、
私ほどではなかった。
私はその場に崩れ落ちた。
達成感ってこーゆー事なんだな。
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そして後始末。
満面の笑みで言った。
満面の笑みで返してくれた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。