午後2時。
みんなが授業を受けている時間。
みんな真面目に勉強しているのだろうけど私は違う。
そう、寝ているのだ。
「…で、……なる。」
あー……
先生の声が聞こえる……
「……か?…!…!」
何叫んでるんだろう…
馬鹿だなぁ……
バシッ!!
「いったあ?!?!」
いきなりの衝撃に私は思わず叫んでいた。
「おい!あなた!授業中だぞ?!?」
「すいません…っていうか、なにそれ?!本の角?!地味に痛いやつ!」
泣き顔で訴えて見るが、そんなのお構い無しだと言わんばかりにしかめっ面をする。
「当たり前だ。お前は何回言えば分かるんだほんと。」
先生が言った瞬間、ドッとクラスみんなが笑い出す。
「すいませんって!!」
みんなに注目されていることに気づき一気に焦ってしまった。
うぅ、恥ずかしいなぁもう…
すぐに授業は始められて、みんなも勉強モードに切り替わってくれた。
助かった。と思った瞬間だった。
ふと、隣の男子をちらっとみると、目が合った。
バッとすぐに視線をそらされてしまったがよくよく見たら怪しい痕跡があった。
こいつ、寝てたな…?
ジトーっと見てると授業が再開したばかりなのにところどころでクスクス笑い声が聞こえる。
…?なんだろ。気になる。
回ってくる紙を見てみると、
『よく寝てたなぁw真咲とラブラブする夢でも見たのか?ww』
とちょー子どもっぽい内容だった。
私は、思わず
「おい!誰が書いた?!」
と席を立ち上がり行ってしまった。
すると、当たり前のように
「うるさい!!」
と先生がチョークを投げてくる。
「危なっ?!いっ…!」
本当なら見事に命中!!…なのだが、痛くない。
ちらっと隣を見るとそいつになんとチョークが当たっていた。
皆は、「(゜д゜)」としていてその時間の授業は終わってしまった。