はじめて出会ったのは去年の夏祭り。
お互い初対面だったから緊張してうまく話せなかった。
怜奈はその時から健のことが気になっていた。
このことを美優に話すと、「小学生のころ健と付き合っていた」と言われた。
「でも、今は好きな人いるから。」と言っていた。
-春-
中学に健が入学してきた。
そのころ健は彼女がいた。
怜奈はその事を知っていたけど健のことが好きだった。
怜奈、美優、健は昼休みよく3人で集まっていた。
そんなある日、健から怜奈にとってはうれしいけど喜べないことを聞いた。
それは、健が彼女と別れたって話だった。
怜奈は内心喜んでいた。でも、喜んじゃいけないって思っていた。
2ヶ月後
健からLINEがきた。
内容は「好きだ。俺たち付き合わん?」と書かれていた。怜奈ははじめて告白された。しかも好きな人から。
怜奈は迷わず「いいよ!」と返事した。
学年違うことは気にしない。友達にはお互いまだ誰にも言わない。って約束していた。
二人で会っている所を度々周りの人は見ていたらしく、スグに広まった。
今年の夏祭りも二人で会うことになっていた。
このときはお互い照れながら初デートを楽しんでいた。
体育会で学年が違うから近くに入れないって思っていると、入退場、観覧席、全部が横だった。
怜奈はさりげなく喜んでいると、健と目があった。
健は耳を赤くして喜んでいた。
その日の放課後、二人はLINEで喜びあった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。