(グイッ‼)
一十木音也
トキヤばっかり見ないで。俺の事も見て。
両手を音也に取られてしまう。
結城美桜
音也…君……
一十木音也
嬉しい。もう、ちゃんと俺の事を呼んでくれた。大好き。ん…///
結城美桜
(首筋…‼)
一ノ瀬トキヤ
なるほど…首筋が弱いのですか。
耳元で囁くトキヤは、そのまま耳を食む。
結城美桜
(くすぐったい…‼)
一十木音也
ふうん。耳も弱いんだ。
(ペロリ…)
結城美桜
やっ……/////
一ノ瀬トキヤ
なら、早く選んで頂けますか?私と……
一十木音也
俺のどっちか……
一ノ瀬トキヤ
選んで下さい。
一十木音也
選んでよ。
神宮寺レン
二人で何をしているんだい?
聖川真斗
お前ら…一人の女性に何をしているのだ‼
自室まで、また走り去る美桜。翌朝まで1度も部屋を出る事はなかった。
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第16話 ♯6.亀裂 その1
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!