車に帰ってきた。
照史に言ってみよ。
「照史、ただいま。」
照[あ、おかえり]
「あの…さ。」
照[どないしたん?]
「妊娠し…た。」
照[そーなんか。って、え!?今、なんて言うた!?」
「妊娠3ヶ月やって。」
照[嘘やろ!?ほんまに!?]
「ほんとだって。」
照[んなら、急いで帰ろーや!]
「うん…」
照[なんかあったん?]
「実は…」
照[おん。]
実は、さっき帰る前に
〝双子です〟
ってお医者さんに言われた。
「さっき、帰る前に〝あ、双子ですよ〟って言われたの」
照[え!?双子!?]
「うん…。」
照[なんや、嬉しくないんか?]
「いや、嬉しいんやけど。」
照[やけど?]
「のんちゃんが大変になるやん。お仕事があるのに、この子達が産まれたら3人になるんやで?」
照[あいつは、嬉しがると思うで?]
「え?やって、お仕事から帰ったら3人の面倒見なあかんのよ?それでも、嬉しいん?」
照「あいつ、ずっと言うててん」
「なにを?」
照[あと2人子供欲しいな〜って。やから、きっと喜んでくれるて。な?帰って皆に言うてみよ?]
「うん、わかった。」
照[よし、帰るで!]
「うん!」
でことで、照史に運転してもらって
妊娠したことを言うために、皆の元へ帰ります。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。