流星が熱を出してから1日。
流星は、良くなったらしくもう普通に仕事しとるねんけど。
今度は、あなたが熱を出した。
あなたは無理しすぎやねん。
虹空を見ながら、流星の世話もして。
な?どー考えても無理しすぎやん。
あなたが寝てたら、2時間くらいが過ぎたんかな?
神ちゃんが晩御飯を作ってくれたみたいで
あなたにはお粥を作ってくれたらしいから
あなたの部屋に持って行くところやねん。
トコトコトコ
コンコン
[あなた〜、起きとる〜?]
「…」
[入るで〜?]
ガチャ
望[あなた〜?]
「スースー」
望[寝とるし、笑]
「スースー」
望[あなた、あなた]
「ンー。あ、のんちゃん。おはよ。」
望[起こしてごめんな。調子どうや?]
「少しは良くなったかな。ほんとごめんね。」
望[そうか。よかった。気にすんな。]
「うん。」
望[あ、せや。神ちゃんがお粥作ってくれたんやけど、食べるか?]
「少しだけなら。」
望[少しでもええから、食べ?薬飲まなあかんし。]
「うん。ありがと。」
あなたが食べとる間に、俺も食べてこようかな。
望[なあ、あなた。1人で食べれるか?]
「大丈夫やと思う。のんちゃんも食べてき?」
望[んなら、行ってくるな?なんかあったら、誰でもええから呼ぶんやで?]
「わかった。あーと。」
望[おう!]
この数日後にわかる俺もこいつも知らなかった
真実。
それの後々。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。