私はずっと我慢しながら受けてた。
「智にぃがいなくなってしまったのは私が幼稚園の年中さんの時だった。両親が亡くなったのは、私が小学校2年くらいの時。だから、2年間くらい暴力を受け続けてたってことになるね。私、すごくない?笑」
流[笑い事ちゃうやん!なんで言うてくれへんかったん!?]
「だって、言ったら離れていく気がして。」
『誰が?』
「のんちゃんが。智にぃが。みんなが。」
崇[そんなことだけで離れるわけないやろ?]
淳「そーやで。」
照[前、誰か離れて言った人がおるん?]
「うん。婚約中だった人にね。笑」
望[え、若いのに婚約!?すっげ]
「もう19だよ?若くないよ笑」
『若い若い笑』
「智にぃって25になったんだっけ?」
『そそ、25になったで』
大「にしても、2年間も暴力受けてたんやって思うとほんまによー我慢したな。」
「智にぃのこと考えてたら耐えられた。」
『ほんまにごめんな。俺があんなこと言うたからあなたに辛い思いさせてたんや。』
「え?あんなこと?」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。