桜の花弁が風と共にひらひら散っていく春…
新しい出会いの春というが私は感動の再開の春になるのだ!!!
赤ちゃんの頃から一緒だった幼馴染の氷空
少しどんくさくていつも私の後ろを着いてきて、少し泣き虫で守ってあげたい弟分の氷空…
きっと米国でもおどおどしながら頑張ってきたんだろうな…これからはまた私が守ってあげないとね!!!
氷空はもう学校に行っちゃったみたいだけどどこにも居ないな…
兎にも角にも早く氷空を見付けないと…迷子になってたり怖いお兄さんに絡まれてたりするかもしれない…!!
それにしても後ろが騒がしいな…
な、なんだ…?私の名前が聞こえたような…
そんなことより氷空を見付けないと!!!
か、肩掴まれた!!振り返るべきか…?丁寧に接して早く氷空を探すか…
何だこの人!!超イケメンじゃないか!!!後ろには多数の女子…こんな人が私に何の用だ…
怖い怖い…早くこの場から去りたい…男も怖いが後ろにいる女子の目線が怖い…
いやいやいやいや…そんな急に「覚えてない?」とか言われても初対面だっつの!!
氷空が待ってるのに!!何なんだこの迷惑極まりないイケメンは!!!
んな訳あったわ、この少しふわふわした天然な感じは氷空だわ、オーラは変わってなかった…氷空を見つけたのはいいが…
こんな幼馴染私は知らないぞ?聞いてないぞ?なんだこれ、後ろの女子達がクエスチョンマークだしながらも私を見ていて怖いんだが…
んー天使、さっきは変人扱いしてごめんな氷空…
なんだこの天然、恥ずかしいことを淡々と…!!
私の身が持たないぞ…
天使!!純粋過ぎて見てられない!!!
ちょ、何この天使、ふふん顔超可愛いんだけど、まって、身が持たない!!!!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!