第3話

愛の告白なんていきなりしないで
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2017/12/03 03:24
この学校に行事など数える程しか無いもので、いつの間にか巡り巡って夏の体育祭へと差し掛かっていた
体育祭ほど疲れる行事なんてないだろう…炎天下の中1日中動き回るなんて人間の考えることでは無いなと常々思う…氷空とは違うクラスになっちゃうし、氷空を取り囲む女子からは目の敵にされる毎日で私はボッチに進化していった…


まさかね、高校生活がボッチ生活へと変化するのは自分自身予想外だったよ…
あなた

仲間との団結を深める…ねぇ…ボッチには仲間は居ないのにね…

雅人
なーにジメジメしとるん?
あなた

雅人?!いつからそこに!!

雅人
仲間との団結を深めるーのとこから
あなた

最初からじゃん!てか、居るんなら声かけて!!

雅人
驚かそうと思ってな…それより、あなたぼっちなん?
あなた

ぼ、ぼ、ぼ、ボッチじゃないですー!氷空がいますー!!

雅人
まーた氷空か、そんなに氷空が好きなら付き合えば?
あなた

はぁ!?な、何言ってんの!!ライクの好きだし!ラブじゃないし!!確かに氷空は好きだけど…

雅人
ふーん…俺はあなたの事ラブの方で好きやで…
あなた

こ、このタイミングで!?無神経過ぎ!!

雅人
じゃあ違うタイミングだったら言っても良かったんか?
あなた

いやいやいや、そういう問題じゃないし!もう知らない!!

なんだこれなんだこれなんだこれ、こんな超展開ついていけないぞ、雅人が私のことを好き?は??意味分かんないだけど…
あーもう訳分かんない!!!












氷空
…ちゃん!あなたちゃん…あなたちゃん!!
あなた

んぇ…?

どこ…ここ…あっ、ベット…階段に落ちたんだっけ…雅人に…告白され…て、混乱…し、て
氷空
あなたちゃん大丈夫!?顔赤いよ…熱ある?あっ、冷たいもの持ってきた方がいいかな?!起き上がれる?痛いところとか…
あなた

大丈夫大丈夫…氷空落ち着いて、痛いところは今のところ足首だけだし起き上がれるよ、心配してくれてありがとう氷空

捻挫したかな…体育祭前なのに、迷惑かけそう…
氷空
足首痛いの?捻挫かな…骨折とか?あっ、そういえば…雅人君があなたちゃんを保健室まで送ってきたくれたんだよ〜、感謝しないとね
あなた

へぇ…雅人が…

氷空
あなたちゃん、何かあったの?僕で良ければ相談に乗るよ?
あなた

えっ!?な、何にもないよ!!全く氷空は心配性だなぁ!!は、ははは〜!!

氷空
あなたちゃん…僕もうあなたちゃんが思ってる様な子供じゃないよ、男だよ?もっと男としてみて…?
そんな上目遣いで見られても天使としか感じないよ氷空!!
あなた

ご、ごめんごめん…実は告白されちゃってさ、混乱してこんなドジ踏んじゃって…

氷空
は…?
あなた

え?

私の耳が衰えていなければ今氷空の口から「は?」という何とも威圧感がある言葉が出てきたんだけど…
あなた

そ、氷空?どうした…の?

氷空
誰に告白されたの?もしかしなくとも雅人君…?
あなた

氷空…?目が怖いよ氷空、どうしたの?

氷空の目が…いつもの可愛い感じじゃない…男っぽいというか………って今一瞬氷空にときめいた…?
氷空
雅人君だよね?雅人君に告白されたんだよね…?
あなた

そ、そうだけど…氷空、どうしたの?怖いよ氷空…氷空の怖い顔なんか私見たくないよ…?

氷空
ご…ごめんね!!僕怖かった?えへへ…そんなことより歩ける?
あなた

う、うん…大丈夫だよ!歩ける…かなぁ?

その後は案の定歩けなかったので氷空におんぶして貰って帰宅した、玄関でお母さんからニヤニヤ顔されたのは恥ずかしかったよ…

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