この学校に行事など数える程しか無いもので、いつの間にか巡り巡って夏の体育祭へと差し掛かっていた
体育祭ほど疲れる行事なんてないだろう…炎天下の中1日中動き回るなんて人間の考えることでは無いなと常々思う…氷空とは違うクラスになっちゃうし、氷空を取り囲む女子からは目の敵にされる毎日で私はボッチに進化していった…
まさかね、高校生活がボッチ生活へと変化するのは自分自身予想外だったよ…
なんだこれなんだこれなんだこれ、こんな超展開ついていけないぞ、雅人が私のことを好き?は??意味分かんないだけど…
あーもう訳分かんない!!!
どこ…ここ…あっ、ベット…階段に落ちたんだっけ…雅人に…告白され…て、混乱…し、て
捻挫したかな…体育祭前なのに、迷惑かけそう…
そんな上目遣いで見られても天使としか感じないよ氷空!!
私の耳が衰えていなければ今氷空の口から「は?」という何とも威圧感がある言葉が出てきたんだけど…
氷空の目が…いつもの可愛い感じじゃない…男っぽいというか………って今一瞬氷空にときめいた…?
その後は案の定歩けなかったので氷空におんぶして貰って帰宅した、玄関でお母さんからニヤニヤ顔されたのは恥ずかしかったよ…
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。