そう、それが出会いだった。
私は、あなたに助けられた。
あなたのおかげで私は、いじめられなくなったんだ。
たけど、それがきっかけだった。
あなたがいじめられはじめたのは。
もちろん首謀者はあの女。
あなたと親友だったはずの。
最初は、悪口だった。
だけど、少ししたら、肉体的にも響くようなことをし始めたんだ。
だけど、私は……
私は、あなたに助けられたはずなのに助けてあげられなかった。
私はなにをしてるんだ。
なんであなたを助けられないんだ。
助けてくれたのに……
私はなんて最低なんだ。
それからまもなくしてあなたは学校に来なくなった。
私がいけないんだ。
私が、、、私が助けてあげなかったから。
私は傍観者だった。
本当に最低な奴だ。
あの女と同じくらい。
傍観者はいじめてる奴と変わらない。
いじめてる奴と同じだ。
私は
そんな奴と一緒になってしまったんだ……
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。