そんなふうに言ってもらえるなんて...



すごく嬉しかった。







『ダメかと思ったんだよね。だから、すごく嬉しい』



そう言ってもらえたんだ。




入るという決意をしてよかった。



それを伝えることが出来てよかった。



櫻井先輩にあんなに期待していただけてるなんて思いもしなかったから。


『この子ならできる、やってくれるって思ったんだ』


その言葉をきいたとき思わず涙がこぼれた。



色んなことを思い出したんだ。




楽しいこともあったけど辛いこともたくさんあった。


頑張ってきてよかったなって。




私を必要としてくれる人がいる。

正直色々あったんだ。




自分は必要ないんじゃないか

自分はなんのために生きているのだろう

自分がいたら誰かを傷つけてしまうから居なくなったほうがいいんじゃないか


こんなふうに思うことが沢山あった。

自分に自信がなかった。


自分がいることで周りの人を傷つけてしまうのならいなくなったほうがいいんじゃないか。




でもね、ちょっと明るくなれるかもって思えたんだ。



櫻井先輩は、そんなこともお見通しだったのかもしれない。


私は元々暗くもなければ明るい性格でもない。



まあ、でもどちらかといえば暗いのかな...。


だからこそ、人と関わるのをやめた。


自分一人でいれば、生きていけば平和に生きていけるって。




でもやっぱり無理だった。



誰かに頼って、頼られて。



頑張れって応援してもらって、頑張れって応援してあげて。


それが、人間なんだなって。




人を頼らなきゃ生きていけない、そう実感したんだ。