あなたside
俺の母親に会った時、あの日は確か雨だった
日の光が一切見えず、周りの光も見失っていた
俺が倒れた時薄っすらと「虹」が見えた
その時はなんでこの時なんだと美しい虹に問いかけた
でも今日は違う
神山君とショッピングに出掛けているまさにこの時
空にはキレイな虹が架かっていた
俺は確信した
虹は薄っすらとあるのに人の心に残るものなのだろうと
その答えは
「小さな出来事でも、人の心には確かに残る」
俺は小学生の頃、口出しが出来ずにずっといじめられていた
その頃に俺が口出し出来たら、虹の様にイジメっ子を倒せたかもしれない
たとえ、自分を殺したくなったり、誰にも会いたくない時があっても
「小さな出来事」を探してぶつかって行ったほうが前進は出来る
そう神山君が、神山智洋が教えてくれた
俺の「大切」な親友
あなた「今日もどっか行かへん?」