ある日の朝。
わたしは早くに学校に着いてしまった。
すると教室から話し声が聞こえてきた。
聞いたことがない声だった。
「―――――――――――。」
『―――。』
入っては行けないと思い、扉の陰に隠れていた。
すると、
「今日はどこにもヤツらは湧いてなかった。大丈夫だと思う。」
『しかし、当主は今日は警戒すべきと仰っておりました故、何卒―――――』
―――――――ガタンッ
『誰だ!?』
「おい!出てこい!」
わたしはもっと近くで聞こうと体を傾けていた。
しかし、わたしはバランスを崩し倒れてしまった…。
わたし「は、はい。すみません………」
わたしは静かに下を向いたまま教室に入った。
『お前は誰だ!』
わたし「雪守 結(ゆきもり ゆい)です……」
『!?』
「!?」
なぜか静かになり気になって顔をあげると、
そこには、忍者のような格好をした男の人と、
いつも無口な彼、水城 朔がいた。
わたしも驚いて出す言葉もなかった。
まさか、あの無口で静かな彼が驚いた顔で私のことを見ていたから………