ある暑い日のこと。
私はコンビニに行っていた。
私は溶けそうになった棒アイスを食べながら
蝉が鳴いている中を歩いていた。
私はぶつぶつ独り言を言いながら
家に向かって歩いていた。
途中ある事を思い出して歩く向きを
くるっと変えて早歩きでスタスタ歩き始めた。
ピンポーン♪
私は呼び鈴を鳴らして出てくるのを待っていた。
ガチャっとドアが開く音がして腑抜けた声が響いた。
お嬢様と言われて少し〝ドキッ〟とした。
……まあ、言わないけど
暫く2人でアイスを食べてたわいもない話をしていたら
気づけば一時間も経っていた。
私は靴を履きながらそう言うと
ドアがガチャっと閉まる音がすると
私は走り出した。
私は表向きは男勝りだが、
内面は可愛い物が大好きな女子高生。
私は急に足取りが重くなり
歩くスピードが落ちていった。
トボトボと歩いていて
ふと呟いた。
まあ落ち込んでいても仕方ない。
私は駆け足で家に向かった。
私は買ってきた本をポイっと
お父さんが座っているソファーに投げた。
私はそう言うと急いで階段を上り
自分の部屋に入った。
私の部屋にはピンクやぬいぐるみ、
可愛いものが基本的に置いてある。
今までこの部屋を見せたことは
〝ない〟
本当は南と部屋で話したいけど……
そんなん引かれるし絶対無理、
私はその後
お風呂に入って
ご飯食べて。
いつも通りのことをした。
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次の日
教室のドアを開け
いつも通り友達と過ごしていた。
楽しい。けど、
何かが足りない
私は悩んで悩みまくった末、
何が足りないか結局分からなかった。
ボーッとしていると
グラウンドから賑やかな声がした。
私はチラッと横目で見ていると
そう言うと見事にシュートを決めた。
無意識にそう呟くと
華恋にそう言われ教室を見渡すと、
クラスの女子がキャーキャー言っていた。
……南はモテるのです。凄く。
私は深いため息を着くと
華恋にこう言われた
華恋はそう言いながら自分の席へ戻っていった。
私は本当の自分を南に見せれていない。
だからもし嫌われたら……
そう思うと南に言えずにいる。
片思いを始めてはや4年。
そろそろ言わなきゃなー…と思い
今日売店で買ったチョコレートを
口に入れた。
恋愛はミルクチョコレートの逆。
ブラックチョコレートの方が合っている。
そりゃ甘い時もあるけど。
ほとんどは苦い。
……今日なら南に言えるかな。
私は授業が終わると
荷物をしまい急いで南の教室に行った。
たまたま運が良く、南が荷物をしまっているところだった。
私は声をかけようとして、
すぐ口を閉じた。
……未来ちゃんだ。
可愛くて女子力高くて
皆からの人気もある。
南はこういう子が好きなのかな……
未来ちゃんからの告白の返事はきっと
〝YES〟だ。
あんな完璧な子、南は振らないだろう。
私は返事を聞く前に走って帰った。
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(南目線)
俺はそう言った後、
今日こそは言おうと思い
玲美の家に向かって走った。
暫く走っていると
雨が降ってきた。
雨宿り出来る所まで走って
暫く雨が止むのを待っていると
玲美の後ろ姿が見えた。
声をかけようとして
俺は唖然とした。
玲美が俺の知らない男子と寄り添って帰っていた。
俺は悔しくなって涙ぐみながら走って帰った。
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(玲美目線)
私の初恋、だったんだけどな……
私は途中で雨が降ってきたが、
気にせず走って帰っていた。
すると、クラスメイトの横井が走ってきた。
そう言って傘に入れてくれた。
今の私は優しくされると駄目みたい。
涙が止まらない。
横井がぎょっとした顔で見てきた
突然の事に今度は唖然としていた。
横井は私の肩を寄せて
私は家に着くまでずっと泣いていた。
その次の日、南と私は良くすれ違ったが、
お互い話しにくかった。
私達はだんだん話さなくなって
遂に卒業式を迎えてしまった。
私は友達に失恋したことと、
南が未来ちゃんと付き合っていることなどを話した。
すると、後から分かったこと。
南は私の事が好きで
未来ちゃんとは付き合っていなかった。
私は後悔した。
何であの時返事も聞いてないのに
逃げ出したりしたんだろうと
自分を責めた。
私達は大学に進学し、
お互い違う道を歩んだ。
私達は会話を交わすことなく
終わってしまった_______________.
END
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!