太陽side
今日の帰り道、花梨のこと意識しすぎて
侑奈のこと喋っちゃった。
侑奈と花梨が俺のこと想ってくれてるのは
なんとなく勘づいてた。
だから、花梨の前で俺も俺を出せなかった。
侑奈は独占欲が強いから俺の隣をいつもゲットしてて花梨にも触れさせないようにって
並んで歩く時は必ず侑奈が真ん中を歩く。
だから、花梨と2人ってことは全くと言っていいほど無くて幼馴染だけど花梨は自分のことを出してくれない。
人見知りで何考えてるかは分かるけど確信が持てないから何話していいかわかんなかった。
って言ったら花梨が全部悪く聞こえるね笑
花梨は悪くない。男なのにリードできなかった俺が悪い。
でも、なんて言ってあげたら良かったんだろ!
花梨の前で侑奈と2人で遊びに行くこと言っちゃいけなかったよね。
花梨相当傷ついたよね。おれ、ほんとに最低な奴じゃん…
ごめんな、花梨。
ピコン ん、あ、侑奈だ。
LINEにて__
侑奈「来週末遊びに行かーん?」
太陽「いいよー、俺も3人で行きたいとこあったんだけど花梨行けんとよ。どーする?他探してみるか?」
侑奈「え、2人でいいじゃん。」
太陽「いや、2人は流石に気まずい爆笑」
侑奈「なに、気まずいって爆笑」
太陽「とりあえず、まだ、待って笑」
あー、どうしよう。
これ、行ったら花梨だいぶショック受けるよね。
帰りに話した時もだいぶえ、ってなってたし…
やっぱ、まだ人いた方が花梨的にも楽かな…
3人って難しい。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。