花梨side
やっぱ、お兄ちゃんに相談しよう。
お兄ちゃんの方が人生経験あると思うから…笑
花梨「おにーちゃーん!!!!!」
コンコン
楓雅「入るよー。」
花梨「うん。」
楓雅「どーした?」
花梨「お兄ちゃんに相談がある。
お兄ちゃんの身近な所に女の子が2人居ます。
2人の女の子のタイプは真逆です。
1人はフレンドリーで沢山話しかけてきてくれるかわいい子でAちゃん
もう1人は地味で静かで人見知りの子でBちゃん。
2人ともお兄ちゃんに興味があるの。
お兄ちゃんだったらどんな事されたら嬉しいなとかかわいいなとか思う?
お兄ちゃんだったらどっちを選ぶ?」
楓雅「んーー、どっちだろうねぇ。でも、男の子って大体元気いっぱいの子が好きだけど太陽は多分だけど花梨みたいな子が好きなんじゃない?」
花梨「べ、別に太陽の話してるわけじゃないし!お兄ちゃんだったらどっちを選ぶかって聞いてるの!」
楓雅「ははっ笑 お兄ちゃんはBちゃんを選ぶかな。Aちゃんはお兄ちゃんに執着しすぎだもんね。しつこい人はそんなに好きじゃない。ちゃんと周りを見ながら恋愛をしてる人の方がいいんじゃないかな。」
花梨「そ、そーなの?花梨みたいに自分の事をしっかり言えない人って嫌われると思ってた。」
楓雅「それは違う。花梨は自分の意思をしっかり持ってるでしょ?太陽が好きだってちゃんと分かってるでしょ?
侑奈は正直いって他の人なんてどうでも言い、私が幸せになれればいいの。ってお兄ちゃんには思える。だから、花梨は花梨のまま頑張ればいいんだよ」
花梨「お兄ちゃん…私、頑張ってみようかな…」
楓雅「大丈夫、花梨なら大丈夫だから。
でも、無理だけはしちゃいけないよ。」
いっつもお兄ちゃんは私のこと助けてくれる。
感謝しかないな。
ありがとう、お兄ちゃん。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。