侑菜side
準備は整ったの。
あとは、太陽を待つだけ。
太陽「侑菜~」
侑菜「あ!太陽~!」
太陽「あれ?花梨は???」
侑菜「花梨はね、遅れて来るって~」
太陽「え?バイトは入れるなっ言ったんだよな?」
侑菜「うん、なんか急用らしいよ?」
太陽「そか、じゃあ2人で行くか~」
侑菜「うんっっ!!」
花梨side
何着てこ~?!
侑菜も居るしそんな頑張んなきゃって感じじゃなくてもいいよね~???
あー!わかんないよ~!!!!!!
プルルルルルルル
え?電話?誰?陽奈?陽奈?!
忙しいのに~😫
花梨「もしもし~?陽奈から電話なんて珍しいじゃーん!」
陽奈「あー、うん。今日用事あんの?」
花梨「うん!あと1時間もしたら太陽と侑菜と3人でイルミ見に行くよん!!!」
陽奈「バイト帰りなんだけどさ、侑菜と太陽一緒に居たよ?手繋いでたしデートっぽかったんだよね。そーいえば、花梨イルミ見に行くって楽しみにしてたから…花梨?」
花梨「え………」
陽奈「ごめん、悲しい思いさせた、ほんとごめん。」
花梨「うんん…大丈夫。」
うそだよ、うそ。
絶対うそ。だって、私に嘘つくなんてことしなかったもん。なんかあったら絶対言ってくれたもん。なんで…
侑菜side
(LINE)
陽奈「花梨に電話したよ。」
侑菜「ほんと?!花梨どんな感じだった?」
「泣いてた?笑」
陽奈「うんん、漠然としてた。」
「ほんとにこれで良かったの?」
侑菜「なに言ってんの?侑菜にとって花梨は邪魔なの、あの人が居るせいで太陽と上手くいかないの」
陽奈「嘘つき。」
「本当は1番、太陽より失いたくない存在なのに強がって。いつか絶対後悔する。」
「まぁ、精々花梨に有難く思ってデート楽しんで」
侑菜「言ってる意味がわかんないけど楽しむね~♡」
太陽「侑菜~、花梨遅いな、あいつ道迷ったか?」
侑菜「どーだろ?電話してみる?」
太陽「おう、そーしよ。」
プルルルルルルル ガチャ
太陽「あ、花梨?おま、いまどこ?遅くね?
花梨「あ、ごめん!熱出ちゃってさ~苦笑
私無しで楽しんで~!!!!」
太陽「は?熱?!大丈夫かよ…」
花梨「なんともない!なんともない!私も見たかったなイルミネーション…」
太陽「熱ならしゃーないよな…また行こうな!」
花梨「うん!!!」
作戦成功っっ♡♡
熱なんて嘘ついちゃってさ(><)
言えばよかったのに「あんた達がデートしてる間に私は入れないよ」ってさ♡♡
あー!楽し楽しい❤︎゛
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!