〜放課後〜
太陽「俺は、花梨以外考えられない。」
花梨「私は、私は!太陽が彼氏とか考えられない」
太陽「なんでだよ。」
花梨「同情でしょ?侑菜に嘘つかれてああ可哀想だな、あー、俺が彼氏になればいいか付き合ってやろ。こんな気持ちでしょ、そんな気持ち要らない。来ないでよ。私の心にズカズカと入ってこないでよ…」
太陽「ふざけんなよ…何が同情だよ。このタイミングで告白したから同情なのかよ。俺はずっとお前が好きだったんだよ。」
花梨「ずっとっていつからよ!私の気持ちなんて考えたことないでしょ!太陽が好きでたまらなかったのに?侑菜とふたりで同じもの食べてるところとか見せつけられてその時の気持ち知らないでしょ!そんなのずっとって言わないんだよ!もう、いいよ…」
太陽「花梨…」
花梨「帰る。志織行こ。」
志織「あ!うん。失礼します…」
志織「花梨良かったの?」
花梨「志織!今度さいい人紹介してよ!志織の中学良い人いっぱい居たんでしょ?」
志織「花梨!ほんとにそれでいいの?」
花梨「いいの…新しい恋するから」
志織「分かった!ふたりで新しい恋しようよ!じゃあ、金曜日!合コンね♡」
これでいいの。
私は新しい恋するから。
ここから先の未来
こんな運命になるなんて誰も知らなかった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!