第58話

あ、変な意味じゃなくて。
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2018/01/04 06:20
「…………」

もしかしたら、私はもうすぐ死ぬのかもしれない。

だって、あまりにも幸せすぎるから。

私が今いるのはホテル。ホテルなんだけど普通のホテルじゃない。あ、変な意味じゃなくて。

私が今いるのは、USJの側にあるホテル。名前を知らなくても分かる。高級感がすごい。高級感っていうか、実際高級だと思う。

「……すご…」

今日は朝から驚き過ぎて、言葉が出ない。

「あははは、でも、ここは俺が予約したわけじゃないんだけどね」
「ん?どういうこと?」
「俺の友達がね、USJ行くならせっかくだからこのホテルに泊まりなよって言ってて」

落ち着きなく部屋の中をウロウロしている。

「でも、高いじゃん?ここ。だから無理ーって言ってたら、ここの予約してくれてて」
「いや…どんな友達だよ…」

つい、つっこんでしまったけど、会ったことのない優翔の友達に感謝しておこう。ありがとう。

「にしても、ホントすごいな」

一旦落ち着いたのか、優翔がソファに座る。

「ほんとだよね。こんなとこ、来れるなんて思ってもみなかった」

窓からの景色も素晴らしく、すっかり見とれてしまう。

ご飯を食べるのも、お風呂に入るのも感動しながらで、本当に夢の世界に来たようだった。

寝る時もなかなか寝付けなかった。

USJのドキドキのせいなのか。



それとも、優翔が隣にいたからなのか。



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