友達も出来ない僕 。
ホ ー ム ル ー ム も終わったんだし …
1人で帰ろっかな … 。
こんな綺麗な桜並木道を
1人で歩くなんて思いもしなかったよ … 。
今日は騒がしいね … 。
なんだか、僕に話しかけられてるみたい … 。笑
友達がいないやつの悲しい幻聴だわ 。笑
目の前に、僕と同じぐらいの少女が現れた 。
なんで、こんなに息が切れてるのだろう … ?
でも、少女は桜のような笑顔で僕を見詰めてる 。
なんだか胸が苦しい … なんで急に … 。
久々にこの間違えられ方したな … 。
もう、慣れてるんだけどね 笑
両親の好きな花が秋桜で、女の子だったら、
そのまま“こすもす”って名前だったんだけど、
男の子だから、“しゅう”になった 。
なんてキレイな名前なんだろ … 。
君の性格に合ったキレイな名前 。
桜樺さん、か … 。
余計胸が苦しくなってきた … 。
続く _ 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。